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可愛い世の中 (講談社文庫)

可愛い世の中 (講談社文庫)

可愛い世の中 (講談社文庫)

作家
山崎ナオコーラ
出版社
講談社
発売日
2018-05-15
ISBN
9784062939096
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あらすじ

芳香剤のメーカーで働く地味な会社員、豆子は、自身の結婚式を機に、金銭感覚が人生と共に変化していくことの面白さを発見する。決して「モテ」を追求することなく、社会人としての魅力をアップしていきたい。退職して、「香りのビジネス」を友人と起こそうと画策する。香水に、セクシーではなく、経済力という魅力を! 仕事と経済、カップルでいること……をみずみずしい筆で紡ぐ、新感覚小説!

可愛い世の中 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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Junichi Yamaguchi

『夢』… 可愛い世の中と思える人になりたい。 生々しい額のお金のやりとりは妙に背中がくすぐったいきになった。 ヒロインがいつか作る「経済力」という名の香水… 読後、その香りを想像することをやめられない。。

2018/06/20

ぱなま

「そうだ、私は紳士として社会から扱われたい、という欲望があるのだ」こんな文章に出会えるとは思っていなかった。なぜなら私も同じことを考えたことがあったから。この社会では女に生まれると、女である自分のままで、紳士として扱われることはできない。もちろん、女だからと可愛がられて得をしたことも何度でもある。ただ、自分の思われたいように思われるのはほとんど無理、なのだ。作中の豆子は、自分なりに考えた結婚式の大失敗でそのことを悟る。でも、自分の考えたことを行動に移す人のことを、私は可愛いと思う。

2018/06/17

こすも

ナオコーラさんの思考が局地戦で展開される、ナオコーラさんらしい作品。昨今の売れる小説がストーリー重視の中にあって、山崎ナオコーラさんはこういう書き方ができる貴重な作家だと思います。思考を開陳する主人公・豆子の台詞は、まるでドストエフスキーの小説のような長さ。好みが分かれるところですが、僕はどっぷりはまりました。女性性ではなく、人としての可愛らしさを大切にしようとする主人公・豆子の生き方がとても愛おしい。なんの根拠もないんですけど、ナオコーラさん自身の生き方とオーバーラップするようにも感じました。

2018/06/30

のん

お金のこと考えるのってほんとうに難しい。豆子が結婚式で感じたような、自分の金銭感覚とは違った支出や、お金をコントロールできないのはストレスだと思う。だからそんなつもりではなくても、金銭感覚の似た者同士が身近にいるようになるのかも。豆子の気持ちがわかる一方で、なんてめんどくさいとも猛烈に思う。可愛げってなんだろう。甘えるってなんだろう。こんな風にそもそも考えたりしない人が可愛げある人なんだろうな。お金は大事。

2019/02/25

さり

綺麗な装丁に惹かれて手に取ったが、中身はかなりリアル。結婚報告しても「おめでとうって言うな。」偉いと褒めて欲しいなかなかのこじらせっぷり四姉妹の三女が主人公。考え過ぎてドツボにハマる豆子には冷や冷や。もっと気軽に生きようぜ、と伝えたいが世知辛い世の中ではそうもいかないよなぁ。解説の山本文緒も良き。

2018/08/16

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