KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

門前仲町 九頭竜覚山 浮世綴(一) (講談社文庫)

門前仲町 九頭竜覚山 浮世綴(一) (講談社文庫)

門前仲町 九頭竜覚山 浮世綴(一) (講談社文庫)

作家
荒崎一海
出版社
講談社
発売日
2018-04-13
ISBN
9784062939119
amazonで購入する Kindle版を購入する

門前仲町 九頭竜覚山 浮世綴(一) (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ずっきん

吉原や島原の太夫、京の舞妓もいいけれど、ピンポイントで辰巳芸者が好き♡女が羽織を着るようになったのも、今のお太鼓結びもみんなこの粋な姐さん達が始めたのだ。そんな深川一の売れっ子芸者米吉が、スーパー堅物の兵学者九頭竜覚山(童貞)を押し倒すとこから物語が始まる。この二人のやり取りがめちゃ楽しい。取り巻く人物も非常に魅力的。江戸の風景の描写の細かさと日記のような文章に最初は戸惑ったけど、そういやタイトルが「浮世綴」だもんなあと気がつけばどっぷり。この浮世の続きをまた綴って欲しいなあ。

2018/05/20

真理そら

冒頭部分の全く色っぽくない濡場シーンとしっとりしたエンディングはかなり落差があるのに読み進んでいくと自然に結びつくのが不思議だ。覚山はいいキャラだが、それ以上に松吉が楽しい。(一)だし登場人物紹介もあるからシリーズ物の予定かな。次巻ではすっとぼけた不昧公の出番が増えるといいなあ。この作者の妙に細々した描写は癖になる。

2018/04/16

おとん707

深川門前仲町は鬼平こと火盗改め方長谷川平蔵が活躍した所でもあるが、この話は鬼平の時代より数年後の設定。そして鬼平がライバル意識を燃やした北奉行所定町廻りを助けて事件を追う浪人が主人公。当然火盗改め方はライバルという鬼平犯科帳とは正反対の視点での物語設定。興味ある設定だが肝心の語り口にリズムがない。筋と関係の薄い説明的記述や作者の蘊蓄話が多いわりには場の情景が分かりづらく読むペースが掴めない。鬼平犯科帳を意識しての執筆とは思うがその域には遠く及ばないのが残念。主人公九頭竜覚山の役割もどこか中途半端。

2022/03/23

トラジ

大名お抱えの兵学者が深川芸者に惚れられて夫婦に。そんな流れから界隈の用心棒に。ミステリー仕立てで構想が確りしており設定も面白い。惜しむらくは作文みたいな説明文か。町名に道幅や距離等々がやたら詳しく書かれており読みづらい。もう少し大雑把な方がこの内容には合っていると思うのだが。

2018/05/02

ニッキー

この作家は、ややこしい。 今回は、珍しく分かり易く読みやすい。だが、謎解きは難しい。 なかなか、面白くなりそうな人物設定になっている。 なかなか、色っぽいシーンも随所に見られる。 こういうカミさんなら、毎日の閨も楽しいだろう。 女は面倒で、可愛らしくあり、怖くて色っぽいのがいい。 ヤンキー上がりの姉さんに惚れる所以である。

2018/04/29

感想・レビューをもっと見る