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リウーを待ちながら(3) (イブニングKC)

リウーを待ちながら(3) (イブニングKC)

リウーを待ちながら(3) (イブニングKC)

作家
朱戸アオ
出版社
講談社
発売日
2018-03-23
ISBN
9784065111345
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リウーを待ちながら(3) (イブニングKC) / 感想・レビュー

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keroppi

一気に全三巻読了。コロナ禍の今だからこそ刺さる漫画なのかもしれない。人々を平等に襲う病原菌は、人の命を奪うだけではなく、人の心の奥底や社会の歪みを暴き、尊い志を浮き彫りにしてきた。コロナ時代の予言書にも見える本作は、そういう人間や社会を描き出す。カミュ「ペスト」へのリスペクトに満ちていて、医療漫画としても良作であったと思う。

2021/11/17

なっぱaaua

新型ペストとの戦い最終巻。誰かが犠牲になるとは思っていたが、まさかのだった。人と接する時はマスクをしなくてはならない事、今のコロナ禍でさえそうなのに、ペストであれば何故そうしなかった。横走市民9万人、犠牲者およそ2万人。旧型ペストの抗体があれば免疫がありそうな事が分かり、アウトブレークは徐々に終息に向かう。しかし多大な犠牲者が出てしまった。脱走者への世間の反応は絶対こうなるだろうなという展開。穢れ思想が強すぎる。全3巻という短い物語ではあったが、今読めて本当に良かったと思う。

2020/12/20

トラシショウ。

「まぁそう言わず読んでよ。面白いよ。「ある町を知るのに手頃な一つの方法は、人々がそこでいかに働き、いかに愛し、いかに死ぬかを調べる事である」」。蔓延する肺ペストにより全国的に隔離された横走市。密かにその「越境」を目指す者、それを手助けする者、そのリストを公開する者達が横走だけに留まらない更なる悪意の拡散と混乱を呼ぶ。目の前の命を救えぬ苦渋を舐め続けた内科医・玉木の手にする「答え」とは。コロナ禍による緊急重版でようやく最終巻を読む事が出来たのを喜んで良いのかどうか。読むべきではあるが(以下コメ欄に余談)。

2020/06/29

にゃむこ@読メ11年生

完結巻。3巻という短い中に、アウトブレイクの一部始終がギュギュッと詰まっていて、読み応え抜群。この骨太で緊迫感溢れる作品、コロナ禍の今だからこそ多くの人に、普段は漫画を手に取らない人にも目を通して欲しい。

2021/01/31

りらこ

リウーを待っていたはずの彼。まさかの。人の気持ちの繋がりが、ペストに打ち勝ったと言って良いのかどうか。人々の負の感情も赤裸々に描かれていて、それも容赦ない。このマンガの力のあるところは、説明をしない絵のみのカットで言葉以上に、人々の感情などを読者にポンと投げてくるところ。マンガは想像力を奪う?そんなことはない、文章ではないが故に語ることができる部分もある。

2020/05/25

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