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破蕾

破蕾

破蕾

作家
冲方丁
出版社
講談社
発売日
2018-08-01
ISBN
9784065122426
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破蕾 / 感想・レビュー

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鉄之助

「お気に入り」さんたちの、エロい、エロいの感想に引きずられて読んだら、ホントに超エロかった。淫靡なだけでなく、性の境界を超えたアイデンティティーの問題や衆道の契り、当時の性風俗が織り込まれながらストーリーが展開。「極楽浄土と地獄がはす向かいにあり、その狭間に人の現世があるのだ。人はどちらにも足を突っ込める」という達観は、共感できる。

2023/11/28

starbro

冲方 丁は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者もこのような作品も書くんですね。妖しく隠微な官能時代連作短編集でした。オススメは、『咲乱れ引廻しの花道』です。女囚の市中引廻しの刑は、こんなにも性と死が隣り合わせの隠微な刑罰だったのでしょうか?身代わり制度も、本当にあったのかなあ?【読メエロ部】

2018/09/15

おしゃべりメガネ

本屋大賞受賞作家さんが綴る本作は、なかなか超ド直球な官能時代小説でした。ボリュームは200頁弱と少なめですが、内容はかなりインパクトのある描写で、改めて作者さんの多才ぶりに驚愕してしまいました。書けてしまう方は本当になんでも書けてしまうんですね。作品内容としては、大まかな話を表と裏、両サイドから綴る構成に、ラストはまた別な目線で綴られています。とにかくなんともいえない艶のある描写が秀逸で、官能云々はさておき、うっとりと吸い込まれてしまうようなステキな描写をじんわり&じっとり堪能してみてはいかがでしょうか。

2023/12/17

モルク

図書館本で作家借り。まさかの官能小説。夫を殺害しようとした御三家の妾腹の女芳乃の市中引き回しの身代わりとなった与力の妻お咲、若かりし頃の芳乃、そして芳乃に性技を教えたお景の3人を主人公にした「香りを聞く」「あがり」のエロスを描く短編集。カバーをはずしてあったのは図書館の配慮なのか。最近読書メーターに本を登録するときに本が的確にヒットしないためISBNで検索していたがカバーがなかったためISBNがわからず書名で登録、あっているよね?

2021/05/20

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

物書きのプロなら、色々なジャンルの作品も書けちゃうんだろうけど、冲方版官能小説は時代物。縛り、責め、そして気がついたら籠絡されていた~。あがりを目指し本能の赴くままに淫乱の限りを尽くす女に群がる男とそして女。ストーリー性がしっかりしているところはさすがと思いますが、本作でなくても、冲方さんの良さを味わえる作品は他にいくらでもあるような気もします。どうしても黒冲方を覗いて見たいかたはどうぞ(  ̄▽ ̄)

2018/09/30

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