ゆりあ先生の赤い糸(1) (BE LOVE KC)
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「ゆりあ先生の赤い糸(1) (BE LOVE KC)」のおすすめレビュー
意識の戻らない夫の愛人は、美青年と、2人の子を持つ女性。奇妙な介護&同居生活のなか、ゆりあにも新しい“赤い糸”の相手が現れて……
『ゆりあ先生の赤い糸』(入江喜和/講談社)
運命の赤い糸で結ばれたはずの夫は、若い美青年とホテルで浮気の最中、くも膜下出血で倒れて意識不明――。衝撃的な始まりをみせたマンガ『ゆりあ先生の赤い糸』(入江喜和/講談社)。
夫・吾良(ごろう)の自宅介護にふみきったゆりあ(50歳)は、子どもはいないが義理の母と同居中、自宅で開いていた刺繍教室はもちろん、パートに出ることもままならず、義理の妹は口だけ出して、肝心なときに頼りにならない。しかたなく夫の浮気相手の稟久(りく・28歳)に協力を求め難を逃れたと思いきや、吾良をパパと呼ぶ子供たちが現れて……。
と、設定だけ聞けば昼ドラのようにセンセーショナルな展開が続くのだが、のめりこんで読んでしまう理由はその派手さではなく、頑張り続けるゆりあの“カッコ良さ”がじわじわとボディブローのように効いてくるからだ。
ゆりあが夫を見捨てないのは、決して愛ゆえではない。もちろんゼロとは言わないけれど、冷静に現実を受け止めたら底なしの怒りと恨みに落ちてしまいそうで、考えることすらできずにいる。それでも自宅介護を引き受けたのは、…
2020/6/11
全文を読む赤い糸で結ばれたと思っていた夫は、若い男と結ばれていた!? 『たそがれたかこ』の入江喜和が見せる女の生き様
『ゆりあ先生の赤い糸』(入江喜和/講談社)
〈少女のころ夢見た赤い糸は実は蜘蛛の糸のように互いをしめつけあうモノ――かもしれない〉。と、やや不穏なモノローグで幕を開ける『ゆりあ先生の赤い糸』(講談社)。著者は『このマンガがすごい!2018』(宝島社)で4位にランクインした『たそがれたかこ』の入江喜和。衝撃的なラストで読者の胸をえぐっただけに、本作もただ、ふんわり運命の人を夢見るだけの物語であるはずがない。穏やかに、けれど研ぎ澄まされた棘の気配が、第1巻から漂っている。
主人公のゆりあ先生こと長田ゆりあは、幼いころから女らしさとは無縁。彫りの深い顔立ちは男らしく、背は高く手足もがっしり。幼いころから“女くさい女”だった3歳年上の姉とは対照的で、あだ名も“おっさん”。性格は父親譲りで愚直。男も女も関係ない、カッコよく生きるが座右の銘の父にならって“曲げられない女”へと成長した。そしてこの曲げられない、一本筋の通った漢気を貫いて生きるというのは、なかなか難儀なものなのである。
姉に誘われて始めたバレエ。体格をみこまれ抜擢された大役のせいで、いやがらせ…
2018/7/14
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ゆりあ先生の赤い糸(1) (BE LOVE KC) / 感想・レビュー
akihiko810/アカウント移行中
2巻まで。アラフィフで刺繍の先生のゆりあ、夫がくも膜下出血で倒れ昏睡状態に。そんな中、夫に「イケメン男」の愛人がいることがあらわになり…。 中々古本屋で手に入らない本作、やっと2巻まで読むことができた。いやぁ、面白い。アラフィフでもパワフルなゆりあ先生だから笑えるけど、現実だったらすべて投げ出したくなるな。入江喜和は実力派なのでドラマ化してほしい作品だ
2020/09/01
パンダプー
お気に入りさんのお陰で新刊に気がついた。作者名覚えるの苦手なんで、たかこの人だと書いていただいて助かった! で、面白い、面白そう?いま kindleで通勤電車の中で読み終わったけど、2巻の怒涛の展開が期待されます!
2018/07/26
kenitirokikuti
おっと、『たそがれたかこ』の次の連載が始まってたのね…書店で単行本を見て初めて知る。この『赤い糸1』を読み終えた後、『たかこ』完結後のインタビューをwebで拾った。なになに「厩戸皇子は今でも心の支え」「自分のなかで、最近BLを解禁にした」なるほど…。本作や『たかこ』の最終巻の展開にも納得でござった。老いてBL解禁するおばさん作家っているけども、読者としては24年組育ちなのだからむしろ自然か…。入江せんせはお凉さまLOVEらしく、本作すこしバレエ要素あり。
2018/07/14
やまと
絵は、好みじゃないけど中々面白い。 ゆりあさん、幸せになれるのかしら。
2019/09/15
みこ氏
面白い BLの裏側のようなリアリティ
2019/02/07
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