KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ゆりあ先生の赤い糸(1) (BE LOVE KC)

ゆりあ先生の赤い糸(1) (BE LOVE KC)

ゆりあ先生の赤い糸(1) (BE LOVE KC)

作家
入江喜和
出版社
講談社
発売日
2018-07-13
ISBN
9784065122488
amazonで購入する Kindle版を購入する

「ゆりあ先生の赤い糸(1) (BE LOVE KC)」のおすすめレビュー

意識の戻らない夫の愛人は、美青年と、2人の子を持つ女性。奇妙な介護&同居生活のなか、ゆりあにも新しい“赤い糸”の相手が現れて……

『ゆりあ先生の赤い糸』(入江喜和/講談社)

 運命の赤い糸で結ばれたはずの夫は、若い美青年とホテルで浮気の最中、くも膜下出血で倒れて意識不明――。衝撃的な始まりをみせたマンガ『ゆりあ先生の赤い糸』(入江喜和/講談社)。

 夫・吾良(ごろう)の自宅介護にふみきったゆりあ(50歳)は、子どもはいないが義理の母と同居中、自宅で開いていた刺繍教室はもちろん、パートに出ることもままならず、義理の妹は口だけ出して、肝心なときに頼りにならない。しかたなく夫の浮気相手の稟久(りく・28歳)に協力を求め難を逃れたと思いきや、吾良をパパと呼ぶ子供たちが現れて……。

 と、設定だけ聞けば昼ドラのようにセンセーショナルな展開が続くのだが、のめりこんで読んでしまう理由はその派手さではなく、頑張り続けるゆりあの“カッコ良さ”がじわじわとボディブローのように効いてくるからだ。

 ゆりあが夫を見捨てないのは、決して愛ゆえではない。もちろんゼロとは言わないけれど、冷静に現実を受け止めたら底なしの怒りと恨みに落ちてしまいそうで、考えることすらできずにいる。それでも自宅介護を引き受けたのは、…

2020/6/11

全文を読む

赤い糸で結ばれたと思っていた夫は、若い男と結ばれていた!? 『たそがれたかこ』の入江喜和が見せる女の生き様

『ゆりあ先生の赤い糸』(入江喜和/講談社)

〈少女のころ夢見た赤い糸は実は蜘蛛の糸のように互いをしめつけあうモノ――かもしれない〉。と、やや不穏なモノローグで幕を開ける『ゆりあ先生の赤い糸』(講談社)。著者は『このマンガがすごい!2018』(宝島社)で4位にランクインした『たそがれたかこ』の入江喜和。衝撃的なラストで読者の胸をえぐっただけに、本作もただ、ふんわり運命の人を夢見るだけの物語であるはずがない。穏やかに、けれど研ぎ澄まされた棘の気配が、第1巻から漂っている。

 主人公のゆりあ先生こと長田ゆりあは、幼いころから女らしさとは無縁。彫りの深い顔立ちは男らしく、背は高く手足もがっしり。幼いころから“女くさい女”だった3歳年上の姉とは対照的で、あだ名も“おっさん”。性格は父親譲りで愚直。男も女も関係ない、カッコよく生きるが座右の銘の父にならって“曲げられない女”へと成長した。そしてこの曲げられない、一本筋の通った漢気を貫いて生きるというのは、なかなか難儀なものなのである。

 姉に誘われて始めたバレエ。体格をみこまれ抜擢された大役のせいで、いやがらせ…

2018/7/14

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

「ゆりあ先生の赤い糸(1) (BE LOVE KC)」の関連記事

【秋ドラマで話題の原作8選】魅惑のベリーダンサーから、大物俳優の家政婦なりすまし、娘の彼氏を殺した父の話など

 今年の秋ドラマは、推しの大物俳優の家政婦になりすます話や、娘の彼氏を殺してしまったひ弱な父の話、突然天狗の血を引いていると言われた兄弟の話など、注目すべきドラマが盛りだくさん、今から何をリアタイで見ようかと血沸き肉躍っている人も多いのではないか。

 本記事では、注目ドラマの原作8作を一気に紹介したい。2023年9月段階で公表されている放送曜日と時間帯も記載しているので、見逃さないように今から準備をしてみるのはどうだろうか。

まとめ記事の目次 ●ミワさんなりすます ●アオハライド ●マイホームヒーロー ●天狗の台所 ●ゆりあ先生の赤い糸 ●すべて忘れてしまうから ●フェルマーの料理 ●セクシー田中さん

●ミワさんなりすます 秋スタート 月曜日~木曜日 22:45~23:00

『ミワさんなりすます』(青木U平/小学館)

 松本穂香主演でドラマ化する『ミワさんなりすます』は、映画オタクの主人公が大ファンの俳優の家政婦になりすますというストーリーだ。「なりたい自分」と「本当の自分」の狭間で揺れる サスペンスフル・コメディー。映画の知識だけが取り柄のミワ(松本…

2023/9/23

全文を読む

関連記事をもっと見る

ゆりあ先生の赤い糸(1) (BE LOVE KC) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

空のかなた

菅野美穂主演の10月期ドラマの原作。前々から気になっていたコミックなので、やっと購入。今まで見たことのないおっさんキャラの50歳の主婦、ゆりあ先生が主人公。彼女の信条や想定外の出来事にパニックになりながらも、前向きに一歩踏み出す、その様が清々しい。ジェンダー、介護、冷えた夫婦仲、夫の浮気とその相手のイケメン、姑と小姑への苛立ち、ゆりあ先生自身が抱える女らしさへの違和感等、様々なエッセンスが埋め込まれていて、この先の展開が全く想像できない。今だからこそ、訴える底力のあるテーマと著書のアイデアの宝箱。

2023/07/15

どあら

無料試し読みにて読了。スゴイ内容❗

2023/11/17

akihiko810/アカウント移行中

2巻まで。アラフィフで刺繍の先生のゆりあ、夫がくも膜下出血で倒れ昏睡状態に。そんな中、夫に「イケメン男」の愛人がいることがあらわになり…。  中々古本屋で手に入らない本作、やっと2巻まで読むことができた。いやぁ、面白い。アラフィフでもパワフルなゆりあ先生だから笑えるけど、現実だったらすべて投げ出したくなるな。入江喜和は実力派なのでドラマ化してほしい作品だ

2020/09/01

サルビア

姉妹の妹、ゆりあは背も大きく顔が男っぽいので女らしいものが似合わず、それを引け目に生きていたのですがゆりあの良さを認めてくれた男と結婚して穏やかに暮らしていたところ夫が救急搬送されたと連絡がきた。病院に着くと救急車を呼んでくれた青年が泣きじゃっくていた。その青年は夫の愛人だったのだ。

2022/05/30

パンダプー

お気に入りさんのお陰で新刊に気がついた。作者名覚えるの苦手なんで、たかこの人だと書いていただいて助かった! で、面白い、面白そう?いま kindleで通勤電車の中で読み終わったけど、2巻の怒涛の展開が期待されます!

2018/07/26

感想・レビューをもっと見る