KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

科学者と世界平和 (講談社学術文庫)

科学者と世界平和 (講談社学術文庫)

科学者と世界平和 (講談社学術文庫)

作家
アルバート・アインシュタイン
井上 健
佐藤優
筒井泉
出版社
講談社
発売日
2018-07-12
ISBN
9784065124345
amazonで購入する Kindle版を購入する

科学者と世界平和 (講談社学術文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

TSUBASA

WWⅡが終わって冷戦が始まる前の1947年にアインシュタインが国連総会に提出した公開書簡。また、ソ連の科学者による反対意見、さらにそれに対する反論も掲載。一般相対論で知られる彼が平和についてどんな考えを抱いていたのか。彼は世界政府の樹立を訴え、国家主義に傾倒することの危うさを説いている。それが果たして正しいのかはわからない。けれども物理学において深い思索を続けた彼の提案は今尚思い起こす必要はありそうだ。次いで、彼の物理観が伺える『物理学と実在』収録。いや、付録だけど半分くらいあるんですが。

2018/09/09

ぜんこう

■科学者と世界平和:1947年の第2回国連総会に提出した公開書簡とそれに対するソ連の科学者からの反論など。アインシュタイン博士の書いている「拒否権条項の欠陥によって安全保障理事会が麻痺させられている」には全く同感。今の国連もこの公開書簡を再度見直して欲しいです。でも地球よりも自国が大事な奴らが拒否権を持ってるから無理かもね(;_;) ■物理学と実在:物理や哲学の話なので字面だけ追うのが精一杯でした。

2018/08/02

gtn

アインシュタインとソ連の科学者との書面ディベートが1947年に行われたことに注目すべきとの佐藤優氏の指摘は鋭い。つまり、チェコの二月事件、イスラエル建国の直前であり、米ソの対立が本格化していない時だった。だからこそ、これだけ胸襟を開いたやり取りができたのだろう。

2018/10/19

roughfractus02

戦前に人間が戦争に向かう理由をフロイトに問うた著者が、知と「本能」の関係を自らの理論の戦争への応用(原爆)を通して調整的理念を政治では国連、物理学では統一場理論に求めた。そんな2つのテーマ設定の背景が透けて見える本だ。一方で、人間の知覚の限界を突破して宇宙や素粒子を探求する物理学の技術に対する態度が、冷戦前のソ連の科学者との応答や時空概念の連続性を重力場に求める著者の試行錯誤を記した9つの論文から窺える。それは、資本主義的な技術革新の「本能」とそれに依拠した知の革新からの調整の困難という現代的課題である。

2022/01/17

ちゅん

本書は1947年に物理学者・アインシュタインが 国連総会に提出した公開書簡の内容を綴ったものです。 その内容は、 科学者としてのアインシュタインの視点から 世界平和を実現させるためには どうするべきかを説いています。 いわく、 世界平和のために 世界政府を実現させるべき …と。 この思いはどこから来たのでしょうか? それは、 ・オッペンハイマー ・シュヴァルツシルト の研究功績が原爆という形に 変わったことかと私は推測します。

2019/04/27

感想・レビューをもっと見る