読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

完璧という領域

完璧という領域

完璧という領域

作家
熊川哲也
出版社
講談社
発売日
2019-05-29
ISBN
9784065125458
amazonで購入する Kindle版を購入する

あらすじ

熊川哲也、21年ぶりの自伝Kバレエカンパニー旗揚げ、古典全幕作品上演、バレエスクール主宰、日本発オリジナル作品創造、オーチャードホール芸術監督、そしてさらなる新たな創造。前人未踏の軌跡が今、本人の手で明かされる――。その男の登場に、コヴェントガーデンは熱狂した。喝采は日本に引き継がれ、男が巻き起こす旋風は一つ一つが事件になった。芸術としてのバレエだけでなく、ビジネスとしてのバレエを成功に導くために、大企業と渡りあい、劇場を運営し、ダンサーとスタッフを育てる。世界に輸出するために、完全オリジナル作品を創造し続ける。そのようなことが、たった一人のバレエダンサーに可能だと、誰が想像できただろうか?「完璧など存在しない」と人は言う。だがそれは失敗から目をそらしたり夢をあきらめたりするための言い訳にすぎない。たしかに作品を「完璧という領域」にまで到達させるには、ダンサーの心技体だけではなく、オーケストラやスタッフ、観客、劇場を含むすべてが最高の次元で調和しなければならない。それは奇跡のようなことかもしれない。しかし「完璧という領域」はたしかに存在する。偉大な芸術はすべてそこで脈打っている。僕はつねにその領域を志向してバレエに関わってきた。――「はじめに」より抜粋第一章 Kバレエカンパニー始動第二章 母なる『白鳥の湖』第三章 ダンサーの身体第四章 試練のとき第五章 いにしえとの交感第六章 舞台の創造第七章 才能を育てる第八章 カンパニーとともに第九章 見えない世界

「完璧という領域」の関連記事

バレエ界の天才・熊川哲也が自身の20年を本音で語る!「完璧とはどういうものかをお見せしたい」

 バレエを観たことがなくても「熊川哲也」の名前を知っている人は多いだろう。それは、熊川さんが日本のバレエ界を、圧倒的な才能と努力で牽引してきたひとつの結果でもある。熊川さんは21歳で世界三大バレエ団のひとつである英国ロイヤル・バレエ団で東洋人初のプリンシパル(最高位のダンサー)となった。26歳でロイヤル・バレエ団を退団して帰国し、自身が経営者、芸術監督、プリンシパルを務めるKバレエ カンパニーを創立。Kバレエは発展を続け、今年20周年の節目を迎えた。自伝的書籍としては21年ぶりとなる新刊『完璧という領域』(講談社)には、その軌跡と胸の内が、自身の言葉で包み隠さず語られている。

●何度も書き直し、20年の軌跡を凝縮

――『完璧という領域』はKバレエ カンパニーを創立されてから現在までの、熊川さんのバレエダンサー、芸術監督、経営者としての胸の内が細やかに語られる、読み応えのある内容です。21年ぶりの本作りはいかがでしたか。

熊川哲也氏(以下、熊川) 若かりし頃は何冊か出させていただきましたが、長い間ライブ(舞台)以外で露出するのは踊っている映像くらい…

2019/5/29

全文を読む

関連記事をもっと見る

完璧という領域 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

trazom

主要ダンサー5人を引き連れてロイヤル・バレエ団を退団した熊川さんが、Kバレエカンパニーを立ち上げた時のニュースを覚えている。圧倒的な才能に恵まれ、輝かしいキャリアに彩られたバレエダンサーであることを承知しても、恩を仇で返すようなこの人の尊大な態度が嫌いだった。そんな天才も47歳。大怪我に見舞われながら、見事にKバレエを軌道に乗せてきた熊川さんのこの自伝にも、その尊大さは溢れているが、「完璧という領域」が存在するのだと信じて妥協せずに突き進むこの人の強い意志に、少しだけ共感できる気持ちにもなってくる。

2019/08/10

冬薔薇

創立当時テレビで見たがあれからもう20年になるのかと。強烈な個性、パッションが伝わる。ユーチューブでバレエ見られるかな。

2019/09/06

いぬたち

バレエダンサーとして有名な著者が独自のバレエ団を設立してダンサーとして幕を下ろすまでの自伝。単純な自伝とは異なり今まで自らが挑んできたバレエ作品の軌跡を辿った流れになっており各作品に対してどのような思いでどのようにアレンジして形にしてきたかを生々しく描いてくれていることが興味深い。そしてこの本のタイトル通りの境地へ達した時にはその言葉に決して驕り高ぶったものではなく刹那的な自画自賛でもなく為るべくしてそのような高みに到達したと実感させられる。バレエ初心者でも読みやすく言語化されておりお薦めしたい一冊。

2019/06/29

ozapin

くまてつさんのバレエが見に行きたくなる本。ロンドンのバレー団を退団してから今にいたるまで本人の自伝。そして、バレエ論でもある。この20年で日本のバレエ界は大きく前進したという。踊りもそうだし、バレエ専門のオーケストラも日本に誕生した。80年代後半のバブル期に日本企業の広告が割拠するロンドンで暮らした彼が、日本に戻り、映画出演経ながらやはりバレエだとさとり、前進していく。年を経るごとに出身地富良野の良さに気づいたり、音楽から何からバレエを完璧にしようと企て実行していく様子は、どの分野の求道者にも通じる世界。

2019/08/22

よしたか

バレエダンサーの凄さ、素晴しさを感じられます。最高のアスリートでありながら、最高の芸術家でもある全てのダンサーを尊敬します。

感想・レビューをもっと見る