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小説の神様 あなたを読む物語(上) (講談社タイガ)

小説の神様 あなたを読む物語(上) (講談社タイガ)

小説の神様 あなたを読む物語(上) (講談社タイガ)

作家
相沢沙呼
出版社
講談社
発売日
2018-08-22
ISBN
9784065125540
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「小説の神様 あなたを読む物語(上) (講談社タイガ)」のおすすめレビュー

大好きな小説の続編、あなたは読みたいですか? 物語の先を生み出す人たちの物語

『小説の神様 あなたを読む物語(上)(下)(講談社タイガ)』(相沢沙呼/講談社)

 私は、お気に入りの作品がきれいに完結したとき、無理にその続きを読みたいとは思わない。なぜなら、その作品が自分の中で文句のない完璧なものであってほしいからだ。2年前に刊行された相沢沙呼さんの『小説の神様(講談社タイガ)』(講談社)も、私の中ではそれくらいのかがやきを持っていた。

 同作は、学生のうちに作家デビューしたものの、作品が酷評されてばかりの主人公・千谷一也(ちたに いちや)が、同い年の売れっ子作家・小余綾詩凪(こゆるぎ しいな)に出会い、合作小説をつくるというストーリー。それぞれ壁にぶつかっているふたりは、「どうして物語を書くのか?」という問いに向き合い、最後にはひとつの答えにたどり着く。それは、小説に救いを求める人間にとって、希望に満ちた結末だった。

 だからこそ、続刊『小説の神様 あなたを読む物語(上)(下)(講談社タイガ)』(相沢沙呼/講談社)が発表されたとき、私は動揺した。あんなにきれいに終わった物語の先に、著者はこれ以上何を書くというのだろうか。下世話…

2018/10/4

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小説の神様 あなたを読む物語(上) (講談社タイガ) / 感想・レビュー

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芳樹

無印では小説家・一也と詩凪の「魂の慟哭」を中心に描かれましたが、今回は少し学園青春ものに寄ったような印象がありますね。続編を書くことの意味、小説は単なるエンターテインメントなのか等の問題を議論しながら、後輩の成瀬秋乃にスポットを宛てて「小説」を中心とした過去・現在の友人関係が語られる今回でした。天月の持論には考えさせられるものがあるな…。ともあれ、一読者として作品にどう向き合っていけば良いのだろう。今回の副題の示す意味を考えながら下巻へ続く。

2018/12/22

ダイ@2019.11.2~一時休止

小説の神様その2の1。なぜこれが続編が出てさらに上下巻なの?と思いながら読み始めると小説の続編を出す話なんかもでてきました。個人的には前作よりは読みやすくなった感じ。

2018/09/23

なっぱaaua

まさかの「小説の神様」の続編。と思ったら続編について悩む一也と詩凪。そして秋乃は「物語は人の心を動かすのか」に心を動かされる。自分は小説にはエンタメでもありながら、心を動かす何かがあると思っている。気持ち良いとかスッキリしただけでない、何かをいつも楽しみにしている。今の読者ってこんな感じなの?漫画の違法サイトの話もあって、こんなに簡単なの?って。本が無い世界なんてつまらない。そんな事を思いながら若者達はこの苦難を下巻でどう乗り越えていくのかが楽しみだったりもする。若者頑張れと感じた上巻でした。

2018/09/20

ami*15

まさかの続編には驚いたけど、出版に関する現状を踏まえながら物語がこの世にある意味を問うところは相沢さんがまだまだ本が好きな人たちに伝えたいものがあることを感じられました。今作もとにかく良作すぎます。中には知りたくなかった現状もいくつかあり、今問題視されている海賊版の話題や「努力や才能よりも運がなければ小説は売れない」と言う天月さんの考えは物語を本気で愛する私としてはちょっとどうなのかなと色々思うことがありました。この世に物語がある意味とそれぞれのその先がどうなるのか、下巻も早く読めたらいいなと思います。

2018/10/01

Makoto Yamamoto

図書館のヤングアダルトコーナーにあった本で、「小説の神様」の続きにあたる。 今回は一也が主体ではなく秋乃が主体で書かれている。 該当世代の悩み、思いが良く書かれていると思う。 天月彼方の売れる小説の背景、書き方については結構興味深いが、高校生作家たちは必ずしも素直には受け入れていない様子。 下巻で一也、秋乃はどう動くが興味深い。

2020/07/12

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