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転生! 太宰治 転生して、すみません (星海社FICTIONS)

転生! 太宰治 転生して、すみません (星海社FICTIONS)

転生! 太宰治 転生して、すみません (星海社FICTIONS)

作家
佐藤友哉
篠月しのぶ
出版社
星海社
発売日
2018-09-16
ISBN
9784065131091
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「転生! 太宰治 転生して、すみません (星海社FICTIONS)」のおすすめレビュー

パリピ×諸葛亮、抹茶フラペチーノ×光源氏…混ぜたらおもしろい「偉人の現代転生作品」3選!

 小説やライトノベル、マンガなど創作物の一大ジャンルになっている“異世界”をテーマにした作品群。たとえば、主人公の死後、前世の記憶を持ったまま異世界で生まれ変わる「異世界転生」や、死んでいなくても異世界に飛ばされる「異世界転移」など、さらに多様化が進んでいるようです。

 サラリーマンがスライムになったり、女子高生が蜘蛛の魔物になったりと、現代に生きている人々が主人公になるケースが多いなか、教科書に名前を連ねる偉人が突如“現代”に舞い降りる作品も徐々に増えつつあります。本稿では、偉人が現代で活躍する現代転生・転移作品をご紹介します。

『パリピ孔明』(四葉タト:原作、小川亮:漫画/講談社)

『パリピ孔明』(四葉タト:原作、小川亮:漫画/講談社)

 諸葛亮、字は孔明。三国時代蜀国の丞相として活躍し、名軍師として中国の歴史にその名が刻まれている偉人です。天才軍師の彼が、平和な日本の渋谷に転生してパリピ文化に触れたら、いったいどんな化学反応が起きるのか……。そんな斬新すぎる設定を実現したのが、マンガ『パリピ孔明』です。転生直後、渋谷のクラブで歌うアマチュアシンガー…

2020/6/13

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転生! 太宰治 転生して、すみません (星海社FICTIONS) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

あも

恥の多い生涯、アゲイン!玉川上水で心中した筈が、現代に。そして最初の自発的行動がそれか…。太宰、お前ってやつは…。ドルガバを身に纏い、ラノベにハマれど、太宰は太宰。臆病な自尊心と尊大なる羞恥心が常にせめぎ合い、コメヂアンたらんとしては、含羞が身を苛む面倒臭い男。お前ってやつは…と幾度、呟いたことでしょう。それ程にこの小説の彼は彼にしか見えないのです。不思議な程に馴染む太宰とブログに、太宰とメイド喫茶に、こみ上げる笑いを堪えることなど笑。お道化の裏のハニカミと生真面目。まだ陽は沈んでいないぞ。走れ、太宰…!

2019/01/25

アナーキー靴下

お気に入りの方のおかげで出会えてめっちゃサンクスな本! ラノベみたいなはじけた表紙の割に、中身は真面目に太宰治風。2017年東京に太宰治が、っていうIfものなだけで面白いのに、異世界転生を太宰治に真面目に語らせるとか最高。でもどちらかといえば、私がイメージする太宰治よりはきれいでクレバーな太宰治って印象を受けた。「走れメロス」って、現世に満足していない人間が、自分は本当は光輝く宝石なんだ、絶体絶命の時にこそ魂の清らかさを証明してやるんだ、って思うような人間臭い現実逃避、まさに異世界転生願望だと思うから。

2021/11/02

ダミアン4号

太宰治が現代日本へ転生したら?そんな設定の物語。軽いノリの本かなぁと思ったんですが…とっても“太宰愛”に溢れた作品でした(笑)転生して直ぐに“心中未遂”をするとか、心中相手の女性にお金を援助してもらうとかちょっと無理な展開はあるけれど…太宰治の視点で語られる作家仲間との様子に…ほほ~ぉなるほど…とても勉強になりました(笑)読みながら直ぐに感じた事は「太宰治って…意外と“ロックな野郎”なんだなぁ」(笑)作家仲間と酒を酌み交わしながら文壇の重鎮をこき下ろし、自分の描きたい文学について熱く熱く語る姿なんて(笑)

2019/03/13

buchipanda3

かの玉川上水に身を投げたはずの太宰治が西暦2017年の東京に出没。どうやら転生したらしいというぶっ飛んだ設定で表紙からして怪しげだが、中身もしっかと弾けていた。ぷぐぐぐぐ、もう笑いっぱなし。転生してすみません、の一言ですっと懐に入ってこられるような親しみ感いっぱいだった。浦島状態でオロオロするも、自分のお道化と美貌が通用することにニヤリの彼は早速入水。その後もメイドカフェとか現代風俗を満喫する彼の様子が楽しくて。自身を演出してきた太宰が新人小説家を演出という展開も面白い。著者の太宰愛が詰まっていたのでは。

2019/06/12

青蓮

Twitterのフォロワーさんより。タイトル通り、文豪・太宰治が現代に転生!とても楽しく読みました。カプセルホテルを満喫したり、メイドカフェに行ったり、芥川賞のパーティーに乗り込んだりと現代の日本社会に驚きつつも、自身が書き綴った作品や、持っていた信条信念を打ちあげる姿は読んでいて爽快でした(特に芥川賞のパーティーと講談社でのシーン)。著者の太宰治愛がとても伝わってくる作品でした。文章もよく特徴を掴んでいてまるで太宰本人が書いてるようで凄いなと思いました。太宰ファンとして嬉しく思いました。面白かったです。

2018/10/17

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