読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

語りかける身体 看護ケアの現象学 (講談社学術文庫)

語りかける身体 看護ケアの現象学 (講談社学術文庫)

語りかける身体 看護ケアの現象学 (講談社学術文庫)

作家
西村ユミ
鷲田清一
出版社
講談社
発売日
2018-10-12
ISBN
9784065135303
amazonで購入する Kindle版を購入する

あらすじ

「植物状態患者」は自分自身や周囲の環境を認識できず、他者と関係することが不可能だと定義されている。しかし実際に彼らと接する看護師や医師の多くは、この定義では理解できない「患者の力」を目の当たりにする。自然科学は彼らを「意識障害」としか診断できない。そこで著者は現象学という哲学を使って、その〈何か〉を探究し始める。

語りかける身体 看護ケアの現象学 (講談社学術文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

shikashika555

打ちのめされながら読んだ。 かつて私は人をこんなに丁寧に見たことはあっただろうか。私のやってきた事とは、やっつけ仕事に過ぎなかったのか。 私自身 対人関係に課題を抱える人間であるから、模範的に開かれた交流というのは無理にしても、それなりに誠実に向き合う努力をし、勉強し、工夫をして人と関わってきた。でも本書で述べられている「関わり」とは そんなものとは数次元の隔たりがあるのだ。 人間 というものに向かう時の根本的な立ち位置や視座が全く違うのだ。

2019/01/12

JunTHR

『看護師たちの現象学 協働実践の現場から』も素晴らしかった西村ユミの代表作ということで読む。「植物状態」患者と看護師との関係の、想像もつかない在り方にとにかく驚いてしまった。 脳波計では感知できず、映像記録や第三者が観察しようとすると現れないために実証は出来ないが、看護師たちはほぼ確信している「患者の反応」というのはまんま幽霊現象や超能力と同じ在り方である。(注 だからといって、有り得ないと言いたいわけではない)

2018/12/18

TOMYTOMY

分かり合えない人間、個人は集団にいるからと言ってそう分かり合えると言えない。 血縁である家族はやはり、共時性を感じる。 看護師しかも植物状態な患者さんを扱う人たちの物語。 涙を誘うような苦しみや、もしくはメルロ=ポンティの現象学を分かりやすく、教えてくれる。 日常にも私たちの振る舞いや動きに関して、応用出来るとともに、人間のメカニズムの複雑さと魅力を感じた。 患者と看護師を通した前意識的な層へのアプローチや、 現象学の根本である記するのではなく、分析説明するためにあるという考え方も興味深い

2018/10/19

saiikitogohu

「植物状態患者を意識障害者としてではなく、意識活動を表出するための運動、神経機能に障害を持つ者ととらえて、ケアを行う…」18「植物状態患者は自分自身や自分を取り巻く環境を認識できず、他者と関係することが不可能である、と定義されている。しかしながら、実際に彼らと接している看護師や医師の多くは、この定義からは理解できないような「患者の力」を目の当たりにしている。…見る者、かかわる者の見方によって、その存在の在り様が異なってしまう植物状態患者とのかかわり…看護師の見方によって患者へのケアが大きく左右される」23

2019/03/05

感想・レビューをもっと見る