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羅針盤は壊れても

羅針盤は壊れても

羅針盤は壊れても

作家
西村賢太
出版社
講談社
発売日
2018-12-07
ISBN
9784065138045
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あらすじ

大丈夫だ、まだ、大丈夫なはずだ――。中卒、日雇いバイト暮しの北町貫多は、23歳を迎えて自身の人生の敗北を決定的に覚えるようになっていた。その彼の唯一の慰めは田中英光の私小説の復読であり、やがて冴えない日々の中で藤澤清造の著作にも出会う。そして貫多は、自らも私小説を書いてみるのだが――。生命力あふれる生活不能者の儚い希望とあえなき挫折を描く、最新の孤狼私小説集。表題作と「陋劣夜曲」、他二篇を再録。電子版に特別付録はつきません。

羅針盤は壊れても / 感想・レビュー

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starbro

芥川賞受賞作『苦役列車』に続いて、 久々の西村 賢太、2作目です。私小説的青春譚、面白くなくはないですが、下品で貧乏な花村 萬月といった感じです。これでは売れません。著者は,、今もヒモ的な生活をしているのでしょうか?【読メエロ部】

2019/02/08

そうたそ@吉

★★★☆☆ 新作二編と再録二編を収録した愛蔵版で三千円というなかなか強気な価格設定。再録の「廃疾かかえて」「瘡瘢旅行」はやはり面白い。貫多の清々しいまでのクズっぷりがさすが。新作はどちらもおとなしめな作品で罵詈雑言、暴力にまみれた貫多は期待できない。だが十年ほど前の再録二編に比べると技術があがっていることが伺える良作。でも前作の「夜更けの川に落葉は流れて」が傑作だったことを思うと、やはり自分は心のどこかで荒々しい貫多ものを期待してしまっているのだろうか。

2019/01/14

おかむら

貫多シリーズ最新刊。「カンタ青果市場で働く」と「カンタ味噌屋の訪問販売」の2本、に秋恵モノ2本(こちらは旧作からの再録)。今回新作はあんまりキレてないのでアキタリナイ(でもやっと藤澤清造の小説と出会うぞ!)ですが、再録の秋恵モノが小心者のゲスさ全開なのでまあバランスいいかなー。しかしこの本装丁と造本にこだわってる(昭和初期風)のでかなりのお値段。相当なケンタマニアしか買わないんじゃ? 私は図書館で借りたのでケンタこだわりの函は無かった。図書館は函どうすんのかなー?捨てちゃうとか?ひぇー。

2019/02/26

メタボン

☆☆☆☆ 新作「陋劣夜曲」「羅針盤は壊れても」2作と旧作の秋恵シリーズ「廃疾かかえて」「瘡瘢旅行」収録。羅針盤の押し売り稼業の様子が面白い。秋恵シリーズは文体の安定した面白さと、藤澤清造に対する相変わらずの執着が面白くてぐいぐい読ませる。ただし秋恵へのDVはいかんぜよ。

2019/01/12

aloha0307

私にとっては西村さんは現代のthe私小説作家 本書の向こうに 貫多 が息づいているかのようでした。暗い怒り&鬱屈したエネルギーを抱えてながらの日々そのもの。そして他者への罵詈雑言がものすごい(強い劣等感の裏返し ここまで書くか、という程に)。蔵乃味噌でのアルバイト”押し売り” では人間の負の感情を最大限にヌーっと露出しています。また、私小説の先達 藤澤清造と田中英光(読んでみたくなりました)に何度となくふれながら、西村さんの私小説論を展開。まさに、”こころの止血剤”だったのだね。

2019/01/20

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