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千年図書館 (講談社ノベルス)

千年図書館 (講談社ノベルス)

千年図書館 (講談社ノベルス)

作家
北山猛邦
出版社
講談社
発売日
2019-01-11
ISBN
9784065139646
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あらすじ

ラスト1行まで何がおこるかわからない5つのミステリ。死後の世界と禁忌の谷に心を囚われた少女の物語「見返り谷から呼ぶ声」。村で凶兆があるたび若者が捧げられる図書館の秘密「千年図書館」。地球侵略中の異星人に遭遇した大学生の奇妙な日々「今夜の月はしましま模様?」。大きく奇怪な墓を村のあちこちに建てる男爵の謎「終末硝子」。呪われた曲を奏でた傷心の高校生におこる不可思議「さかさま少女のためのピアノソナタ」。

千年図書館 (講談社ノベルス) / 感想・レビュー

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Yoko Omoto

SFテイストにホラーやファンタジー要素を織り込んだ五編の北山ワールド。ゾクッとする不思議な余韻を漂わせつつ、インパクトあるラストで全てを氷解させ溜め息を連れてくる、その職人技はどれも実に見事。マイベストは、ラスト一頁にもたらされる息が止まるほどの衝撃と同時に、辛辣に提起されたある問題を考えずにいられない「千年図書館」。ヒトを構成するDNAにSF的解釈を加え、斬新な切り口で結末へと導く「今夜の月はしましま模様?」、結末に唸る異色のボーイミーツガールもの「さかさま少女のためのピアノソナタ」。とても面白かった。

2019/01/14

aquamarine

素晴らしかったです。特に表題作は最後の1ページで息が止まりました。最初の「見返り谷から呼ぶ声」もそうですが、意味が分かると中途半端に宙に浮いていたピースが頭の中でカチカチと音を立ててはまり、見ていたはずの絵を別のものに書き替えてしまいます。「今夜の月はしましま模様?」の独特なSFにも惹かれますし、因習っぽいのにミステリでおとぎ話のような「終末硝子」もとても好き。「さかさま少女のためのピアノソナタ」の結末も全く想像を超えてため息が出ました。全編通じて凛とした澄んだ空気を感じてとてもよかったです。

2019/01/18

ダイ

短編集。最後の一行(一頁?)にオチが来ますが週末硝子が一番イイ感じ。

2019/02/09

よっち

見返り谷に心を囚われた少女の物語、村で凶兆があるたび若者が捧げられる千年図書館の秘密、地球侵略中の異星人に遭遇した大学生、墓として大きく塔を村のあちこちに建てる男爵の謎、大きく奇怪な墓を村のあちこちに建てる男爵の謎、呪われた曲を奏でた傷心の高校生におこる不可思議。不可思議な出来事をテーマに、何の気なしに読んでいくと最後の最後で物語の見え方がガラリと変わってしまうやられたと思った5つの連作短編集でした。個人的には「見返り谷から呼ぶ声」「千年図書館」「さかさま少女のためのピアノソナタ」あたりが良かったですね。

2019/02/03

カノコ

"物理の北山"が贈る、残酷で哀切な5つの童話。「私たちが星座を盗んだ理由」を彷彿とさせる。どの話も最後で世界が一転し、そこからの描かれない物語を想像するのが、怖くて、楽しい。マイベストは、村で災いが起こるたびに誰かが司書として捧げられる「千年図書館」。最後のページに見た瞬間に、冗談抜きで顔中に鳥肌が立った。ボーイミーツガールの物語を美しく呪われた旋律が彩る「さかさま少女のためのピアノソナタ」も好き。全体的に最後のインパクト重視なので、パラパラめくったりせず、どうぞ最初の1ページから読んでいただきたい。

2019/02/11

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