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転生! 太宰治 2 芥川賞が、ほしいのです (星海社FICTIONS)

転生! 太宰治 2 芥川賞が、ほしいのです (星海社FICTIONS)

転生! 太宰治 2 芥川賞が、ほしいのです (星海社FICTIONS)

作家
佐藤友哉
篠月しのぶ
出版社
星海社
発売日
2019-03-17
ISBN
9784065144749
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転生! 太宰治 2 芥川賞が、ほしいのです (星海社FICTIONS) / 感想・レビュー

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青蓮

前作が面白かったので購入。今回も楽しく読みました。現代に転生した太宰治が女子高生地下アイドルの乃々夏に芥川賞を獲らせようとプロデュースするものの、真逆の展開に。Twitterをやったり、「カメラを止めるな!」を見たり、当然心中騒ぎも起こしたりして、第2の人生を謳歌する太宰先生。作中に散りばめられてる小ネタや実際の太宰作品の引用など、太宰ファンには堪らないのでは。読んでると太宰治その人が書いたように錯覚する程、佐藤友哉先生に太宰治が憑依してます。続編がある終わり方だったので、早く次作が読みたいです。

2019/04/27

あも

前作の展開を下敷きに更に現代に馴染んだ?太宰。だめだ…。性懲りもなく心中騒ぎを起こして、書店に行って誰々の本はないのに自分の本はあると鼻息を荒くし、何かと言えば死のう生きようと浮き沈み、やっぱり芥川賞がほしいのですと妄執と各所への恨み辛みを吐き散らしては、女の元を渡り歩く。本書のせいで、文豪・太宰治のイメージが、そんなどうしようもないクズに上書きされ…され…あれ、別に元とあんま変わってないな…。あれ?巫山戯てるようでいて真摯。まじめに見えておどけてる。太宰を現代に蘇らせる者、その名は佐藤友哉。3にも期待!

2019/10/21

アナーキー靴下

シリーズ第二作。一作目のインパクトはないものの、正当な続編といえる期待通りのストーリー、まさに現代に甦った太宰治は読んでいて本当に楽しい。副題の「芥川賞が、ほしいのです」が根幹となりつつ湿っぽすぎず、波乱に満ちた展開にどんどん引き込まれる。以前テレビで芥川賞と直木賞が決まるまでの悲喜こもごもドキュメンタリーを観たけれど、そのおかげで臨場感アップしたので、観ておいて良かったな、なんて思った。ラストは憎い! こんなん気になるに決まってる! 次作は「コロナで、グッド・バイ」なので、コロナ禍明ける前には読みたい。

2021/12/15

buchipanda3

続編。こちらも楽しめた。前作からの続きで芥川賞を獲るべく煩悶、もとい奮闘する姿が描かれている。今の文学を取り巻く世界にも太宰目線でチクリと。弟子の女子高生・乃ノ夏と一緒にお泊りにするも文壇への復讐心が勝った彼は何もせず。ところがそのあと思いがけない裏切りに彼は悶えて、ギロチン、ギロチン、シュルシュルシュと痛飲。弱いから無頼派なんですと言えば、転生したのは成長するためだとか揺れる心。ふと見た映画でやる気復活。彼はどうなる…。安田屋旅館と発表待ち修羅場のイラストがいい感じ。あと太宰のツイートがもっと読みたい。

2019/06/12

りんご

終わりは「ぅおいっ!」っと結構大きめの声が出てしまった。ギロチンギロチンシュルシュルシュ。突発的に笑ったフレーズは、サザンの「ミス・ブランニュー・デイ」の歌詞の後に「ああ、かわいそうな乃々夏。わりとよくあるタイプの君よ、死にたもうことなかれ!」でした。芥川賞は誰の手に。太宰、女に囲まれて修羅場。

2022/02/17

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