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サブマリン (講談社文庫)

サブマリン (講談社文庫)

サブマリン (講談社文庫)

作家
伊坂幸太郎
出版社
講談社
発売日
2019-04-16
ISBN
9784065145951
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伊坂幸太郎ファンの佐倉綾音が声優として伊坂作品を分析、あらためて気づいたその魅力とは?

インタビュー:佐倉綾音

小学生の頃から伊坂作品を愛読していたという声優の佐倉綾音さん。昨年、『チルドレン』の続編『サブマリン』の文庫発売記念として、伊坂作品の人気キャラクター・陣内のセリフを朗読するという機会が巡ってきた。型破りで何があっても我道を突き進む、きわめて男性的なあの陣内の言葉を、佐倉さんはどんなふうに朗読したのか。

陣内らしくないセリフが 陣内らしさに変わっていく流れにグッときた

さくら・あやね●東京都生まれ。声優。出演作に『新サクラ大戦 the Animation』『新幹線変形ロボ シンカリオン』『僕のヒーローアカデミア』『五等分の花嫁』『SHIROBAKO』『ご注文はうさぎですか?』など多数。パーソナリティを務めるラジオ番組『セブン-イレブン presents 佐倉としたい大西』はアニラジアワードにて2年連続「RADIO OF THE YEAR 最優秀ラジオ大賞」を受賞。  

伊坂さんが書かれる言葉は、口にすると、爽快感のある、 “口が気持ちいいセリフ”

 男の子の役を演じたことは幾度もありますが、大人の男性役はこれまで…

2020/7/9

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【「伊坂幸太郎の20年」特集番外編】『クジラアタマの王様』でタッグを組んだ川口澄子が語る制作裏話

インタビュー:川口澄子

昨年7月発売になった伊坂幸太郎さんの『クジラアタマの王様』は、現実的な会社員小説の合間に、異世界RPG調のファンタジーコミックが挟み込まれる前代未聞の作品。伊坂さんが10年以上前から構想し、自ら持ち掛けた唯一のコラボレーション企画でもある。その『クジラアタマの王様』でコミック部分を担当したのが、川口澄子さんだ。もともと大の伊坂幸太郎ファンだったという川口さんに本作の制作裏話を訊いた。

一ファンとして、ほとんどの作品を読み込んできた伊坂幸太郎さんだからこそ、お受けできた仕事だと思います

かわぐち・すみこ●1973年、兵庫県生まれ。筑波大学芸術専門学群美術専攻洋画コース版画分野卒業。画工。書籍や雑誌、パッケージ等で挿絵や図解、イラストルポを手がける。著書に『お茶のすすめ お気楽「茶道」ガイド』、『七十二候美味禮讚』(三浦俊幸氏と共著)など。装画近刊に『大名倒産』(浅田次郎)。  

 小説で描かれる“現実”と、セリフのないコミックパートで描かれる“夢”が、交互に展開していく『クジラアタマの王様』。川口澄子さんが伊坂さん…

2020/7/6

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サブマリン (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ろくせい@やまもとかねよし

「チルドレン」を引き継いだ物語。10数年を経て深掘りされた主題、それを軽快ではあるが決して外さない伊坂さんの筆力に感動。主人公が信念から発する他者を傷つけない利己。本書は、そんな言葉や態度を理解し共有し合えない人間をあえて端々に持ち込み、人間社会を考察させる。しかし解はないとも堂々と表現する。矢野利裕さんの解説は的を射てた。多様な人間からなる社会では、音楽が言葉と並び一つの鍵だと表現すると。「上司」「五年」のくだりには思わず声を上げて笑った。これらのネタを拝借したい衝動をもつが「上司」はハードルが高い。。

2019/08/16

五右衛門

読了。いつも通り文庫発売日朝一番に購入させて頂きました。久しぶりに陣内さん❗切れっ切れでしたね。相変わらず飄々としていながら難しい問題に割りと正面からぶつかり【あえて突っ込んで行ってますが】答えじゃないかも知れないけれど帯にもあったように少し光が差しそうな、差したらいいのになと思わせてもらいました。途中で打ち切りになった漫画の結末、救命して助かった方からの連絡、生きていてこそですよね。明日も少しだけ頑張ってみます。その辺に陣内さん居ません?

2019/04/18

hitomi.s

家裁調査員の武藤さん、陣内さんの話。表紙がたまらなく可愛らしい。自分の考え方や感じ方を通して、物事や出来事や人びと相対するじぶんは、きっと、武藤さんや他の登場人物に近い。で、「それは、そういうもの」と、何の下心もなしにまるっと受け入れるのが陣内さん。チルドレンの感想でも書いたけど、やっぱり友だちに似ている陣内さん。似てるよと本人に伝えたくもあるけど、なんだか面倒な感じになりそうだから伝えないでおこう。そして、その友だちも歌はうまい。でも絡むのも感謝を伝えるのも、ほどほどにしておきたい。めんどうだから。

2019/05/25

mae.dat

『チルドレン』の続編ですが、陣内をはじめとしたキャラクターが使われているだけで、独立した作品となっている様に感じました。前作は短篇だったし、軽快な感じが強かった様に思います。今作は対照的に長編となっており、少年たちの犯した罪が重くのしかかり、少々息苦しさも感じました。陣内の軽妙で無責任な(?)発言が、そんな空気感を緩和したりしますが。そして本人は狙ってる風ではないのですけど(然し、本人に聞けばそれは認めないのでしょうね)後で効いてきたり。最後は報われると言うか、少なからずの希望は感じますね。

2023/02/14

まりも

これは家庭裁判所調査官が、罪を犯した子供達を更生させる為に奔走する姿を描いた物語である。深い。加害者となり罪を一生抱える事になった人と、一生消えることのない心の傷を負わされる事になる被害者。少年法とは何のために、誰の為にあるのか。これらのテーマだけだと物語が暗く重たいものになってしまうが、それを軽妙な会話と愉快なキャラクターでコーティングし、娯楽として楽しむと同時に社会についても考えさせられる。これは伊坂幸太郎だからこそ描けた物語だろう。陣内さんカッコいいわ。部下にはなりたくないけど(笑)

2019/05/09

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