KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

天国大魔境(2) (アフタヌーンKC)

天国大魔境(2) (アフタヌーンKC)

天国大魔境(2) (アフタヌーンKC)

作家
石黒正数
出版社
講談社
発売日
2019-03-22
ISBN
9784065147443
amazonで購入する Kindle版を購入する

「天国大魔境(2) (アフタヌーンKC)」のおすすめレビュー

謎解きと鮮やかな伏線回収が気持ちいい! アニメ化で話題の近未来SF冒険譚『天国大魔境』

『天国大魔境』(石黒正数/講談社)

 荒廃した近未来の日本を、少年・マルと“おねえちゃん”ことキルコのふたりが旅するアドベンチャーコミック『天国大魔境』(石黒正数/講談社)が今アツい。

 2018年から連載が開始し、2019年には「このマンガがすごい!」のオトコ編第1位を獲得。すでにある程度の知名度があったのだが、この2023年春にTVアニメ化され、一気に話題になっている。アニメの話数を重ねるにつれて、原作未読の人々は引き込まれていき、原作ファンは映像と演出において驚いているのである。

 かく言う私は原作未読であったが、アニメの2話を見た時点で我慢ができず、単行本を揃えてしまった。そうさせる魅力がこの作品にはある。

 廃墟のビルが残る世界を、バディ(相棒)の男女が旅する物語。一見、王道な冒険譚ではあるが作品の構造は複雑で、作中には多くの謎や伏線がちりばめられている。ただ本作の魅力は謎解きだけではない。他にもストーリー展開、世界観、設定、そして生き生きとしたキャラクターたち、これらすべてが読者をぐっとひきつける。

 なお、できる限り謎解きにならないよう紹介…

2023/6/10

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

天国大魔境(2) (アフタヌーンKC) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

眠る山猫屋

キルコの過去はますます謎めいて。キルコ自身が知らない二者合一の謎を追う展開になるのか。そして施設では、子供たちに秘められた謎がますます混迷。異形の赤ちゃんて・・・。ふたつの物語が真っ直ぐ繋がるとは思えないが、伏線の達人な作家さんなので、コネクトが楽しみ。

2019/04/02

buchipanda3

1巻目はあまり進まなかったと思っていたが、2巻目を読んで1巻目を再読すると幾つか伏線があって何気に色々と詰め込まれていたなと印象が変わった。何かで見たことがあるという既視感は相変わらず。作者さんが好きだったものを全部入りにしてるとかなのだろうか。ブリューゲルっぽい人喰いも嫌いじゃないけれど。目的と過去の一部が示され果たして今後どうなる。

2019/03/23

exsoy

「赤ちゃん」…って何かに似ている気がするなーなんだろうなー(棒)

2019/03/24

Dash-Checker

世界観の構築で勝利した作品。文明崩壊後の世界に興隆する無気味な母性。天国の子供たちを見つめるそれは純真であり邪悪でもありそう。謎だらけでまだまだ物語の着地点はまったく見えないが、個々のエピソードの質が高いので読者への訴求力がある。連載で読みたくなった。

2019/03/22

るぴん

謎が謎を呼び、薄気味悪さと面白さが加速する。崩壊した外の世界も怖いけれど、一見平和で綺麗な施設の方が、抱えている闇が深そうで不気味。天国と大魔境。2つの世界の関わりが知りたいけれど、知るのが怖いような何とも言えない気持ち。とにかく続きが待ち遠しい。

2019/03/28

感想・レビューをもっと見る