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ブルボン朝 フランス王朝史3 (講談社現代新書)

ブルボン朝 フランス王朝史3 (講談社現代新書)

ブルボン朝 フランス王朝史3 (講談社現代新書)

作家
佐藤賢一
出版社
講談社
発売日
2019-06-19
ISBN
9784065164334
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ブルボン朝 フランス王朝史3 (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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skunk_c

章を後ろから読んでみた。フランス革命後の諸王は時代に翻弄されたり抗ったりしている様子が分かった。それ以前の「絶対王政」期の諸王については、超有名なルイ14世と、革命に対し上手く立ち回りきれなかったルイ16世以外について、かなり詳細に書かれていて面白かった。著者が学者ではなく作家のため語り口が軽妙、なので厚い本だったがすいすい読めた。ただ、この時期のヨーロッパ史がある程度頭に入っていないと、特に他国との関係は分かりにくいかな。とにかくエピソード満載なのだが、庶民の暮らしぶりは当然かもしれないが見えてこない。

2019/09/28

星落秋風五丈原

表紙の色がブルボン朝は赤、ヴァロア朝は白、カペー朝は青で横に並べるとフランス国旗のトリコロールになっている。 TVドラマ『クイーン・メアリー』で少しだけ描かれたように、「おみせやさんのむすめ」と呼ばれた『黒王妃』ことカトリーヌ・ド・メディシスは多くの子を産みながら次々と病死。『赤毛のアン』のヒロインを演じていたミーガン・フォローズが『クイーン・メアリー』ではイタリアのボルジア家みたいな策士カトリーヌを演じていたが、実際の彼女も政治家としてなかなかの力業を発揮していた。

2019/07/15

パトラッシュ

シェイクスピアのおかげで日本人は多くの英国王の名を聞いたことがある。フランス王については革命で処刑されたルイ16世くらいだったが、佐藤賢一さんの数々の西洋史小説のおかげで知る人も増えたのではないか。カペー朝、ヴァロア朝と続き本書で完結した王朝史三部作は、いわば佐藤さんのネタ帳である。有能無能豪傑小心文系理系好色男色豪奢吝嗇とり揃えた王たちとその女や近臣のドタバタ劇は、まだまだ尽きぬ小説の鉱脈を教えてくれる。すでに作品化された以外の本書の登場人物では、アンリ4世とリシュリューが主人公なら面白いのではないか。

2019/07/10

鐵太郎

カペー朝、ヴァロア朝と続いてようやくブルボン朝の王国史。シャルル10世で切ってナポレオン朝、オルレアン朝と続くのかもと考えたけど、そのあたりを含めてこれが最終巻。華々しいアンリ四世から始まって実はけっこうまともだったルイ13世、我が道を行くルイ14世、絶倫男で愛人に政治をさせていたルイ15世、やっぱり優柔不断で中途半端だったルイ16世、そして実はどうにもしょうのない石頭だったその弟たちと、強兵と文化の国フランスを作り上げた王たちが描かれます。駆け足すぎると思うけど、快調なサトケン節を味わえました。

2019/12/12

だまし売りNo

ブルボン朝はフランス王家と言えばブルボン朝というくらい印象が強い。しかし、アンリ4世、ルイ13世、ルイ14世、ルイ15世、ルイ16世でフランス革命になっている。ルイ14世が72年というフランス史上最長の在位期間という事情があるものの、国王の数は少ない。 世界史ではアンリ4世のナントの勅令でフランスの宗教問題が解決した印象があったが、その後のルイ13世の時代も新教徒と旧教徒の対立は続いた。貴族の決闘を禁止し、城塞の破却した。この点は近世日本の喧嘩両成敗や一国一城令と重なる。

2022/01/20

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