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青空に飛ぶ (講談社文庫)

青空に飛ぶ (講談社文庫)

青空に飛ぶ (講談社文庫)

作家
鴻上尚史
出版社
講談社
発売日
2019-08-09
ISBN
9784065165805
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青空に飛ぶ (講談社文庫) / 感想・レビュー

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しいたけ

本当に申し訳ない。9回も出撃し生きて帰った実在の特攻隊員佐々木友次の話と、クラス中から酷いいじめを受け特攻隊ゲームをさせられる中2の少年。このふたつを合わせて語ることに、はじめ違和感を持っていた。その浅はかさが申し訳ない。両者の背景を真剣に考え、日本の弱さを未来のために提言した本だった。雰囲気をよみ周りに流され、大きなものに従う日本人。特攻隊のような常軌を逸した行為を強いたことと、集団で行う現代のいじめは繋がっている。92歳、病院で亡くなった友次さんの言葉「こんなふうにして死んでいくんだなあ」が沁みた。

2019/08/25

あすなろ

昨日書店で手に取り購入し、読了してしまった一冊。予定とは違うこの季節のテーマ 戦争モノをこれで読了。現代のイジメと9回特攻隊として出撃し生き残った隊員との交り。生きる・死ぬ・寿命を全うする。2つのテーマとその展開から共通することは、寿命は自分で決めるものではなく、寿命は受け入れるだけのもので、それを受け入れ、寿命がある間は生きるだけっしょというその北海道弁が染みる。そして、イジメにより自死しようとする主人公はこの特攻隊隊員について書かれた本で自死を止める。読書は自死願望から魂を救うのである。

2019/08/11

『不死身の特攻兵』小説版。個人的には、主人公と佐々木友次さんとの接触シーンがもっと欲しかったですが、実際の作者と佐々木さんとのやりとりをシーンにしているそうです。漫画の『不死身の特攻兵』を読んでいる最中なのに本作で一気に佐々木伍長の終戦、帰還後を知ってしまいました。佐々木伍長は戦場でも苦しみ、故郷に帰還しても別の苦しみを耐え、寿命を全うされた立派な方だと思います。戦争経験者が減り、話を聞く機会がますます少なくなった今、ちゃんと真実を記録した文献を読んで戦争を学んで、伝えることが私達世代の使命かと思います。

2020/06/03

百太

いじめがエゲツなくて恐怖と怒りで読み進めるのが辛かったです。 寿命は仏様が決めるもので自分でで決めるもんじゃないの佐々木友次さんの言葉 座右の銘にしたい。

2020/01/20

すずめ

いじめに苦しむ中学生が神鷲と崇められる不死身の特攻兵の姿に生きる道標を見いだす物語。正直あえて中学生のいじめ問題と絡めずに(あんまり噛み合ってもなかったけど)神鷲こと佐々木さんに焦点を当てた歴史小説で良かったのではと。 それにしてもものすごい熱量だった。儚く美しく語られがちな特攻隊の真の人間らしさを生々しく描いていた。生きるために苦境に立ち向かう、生きるために逃げる、生きることさえ諦めてしまう、死を目前に見据えざるを得なくなった特攻兵達の各々の振る舞い。いずれにも頷けるものがあり、同時に切なさをも感じた。

2019/09/22

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