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縁

作家
小野寺史宜
出版社
講談社
発売日
2019-09-19
ISBN
9784065170212
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縁 / 感想・レビュー

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ウッディ

小野寺さんの小説の登場人物は少し寂しげで優しい。選手の母親との噂で少年サッカーチームのコーチを辞めることになった室屋、彼のリペアショップに傘を持ち込み、失恋の八つ当たりする真波・・真っ当に生きてきたのに、ふとしたきっかけで、道を踏み外しそうになる主人公を踏み留まらせる人の「縁」、そんな不思議な人のつながりを描いた連作短編集。何もしてやれなかった息子の就活の助けになろうとする友恵の話が切なく、息子瑞哉の分別と優しさに涙が溢れました。辛い時こそ、心の支えになれる人のつながりが必要になる。とても面白かったです。

2020/01/27

kanegon69@凍結中

人と人は縁によって繋がっている。ちょっとした出会いも縁がなければなかったかもしれない。一生生きていくうちに一体どれだけの人に出会って縁を育んでいくのだろうか。本作は人生にもがく登場人物たちが微妙に縁によって繋がっている様子を非常にうまく描いている。一人ひとりの視点の話を読むと、「いやぁ、それはぁ。。」「ちょっとちょっと。。」と思ってしまうような話がどんどん展開する。こっちが苛立ってしまったりハラハラしたり。でも最後に見事に繋がるんです。数珠つなぎのように起きる正の連鎖がなんとも心地よいエンディングでした。

2020/02/12

いつでも母さん

短編5話。各章が『○り』の響きで繋がる『縁』の話。ちょっと繋がってると思ったら、しっかり繋がっていて、このところの小野寺さん注目してましたが今回も好いです。人を傷つける、人の心を傷つける。傷つけられる・・自分が好きだから、自分だけが好きだから。それでも気付く事は確かにあるんだ。寄り添うことができるんだ。一人で生きちゃいない、独りでは生きていけない。【塵】春日真波がイヤだった。【終】で彼女がちょっと好きになった。縁と言う字の持つ意味のなんと深いこと。

2019/10/14

ムーミン

さすが小野寺作品。優しい内容と文体がしっくり。

2019/11/10

シナモン

おなじみ「筧ハイツ」から始まる短編集。今回も少しずつ登場人物が絡んでいくが、いつもと違いトゲのある人も。「塵」の真波のような自分の正義、価値観を振りかざす人、案外多いんじゃないかな。自分も気をつけないと。「縁…へり」では珍しくハラハラ。踏みとどまってくれて良かった。人は皆事情を抱えて生きてるし、いろんな見えない縁で結ばれている。「お互い様」の気持ちを大切にしよう。途中モヤモヤイライラもしたけど終わってみれば読後感爽やか。今まで読んだ小野寺作品の中で一番のお気に入りになりました。

2020/05/23

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