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四肢奮迅

四肢奮迅

四肢奮迅

作家
乙武洋匡
出版社
講談社
発売日
2019-11-01
ISBN
9784065176689
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40歳を過ぎて、初めて歩く。乙武洋匡が義足への挑戦を諦めない理由に「母の存在」

 2018年11月13日、渋谷ヒカリエで行われた「超福祉展」でひとつのプロジェクトが進行中であることが公式に発表された。その名も「OTOTAKE PROJECT」。四肢のない乙武洋匡氏が、最新の技術を搭載したロボット義足により二足歩行を試みる、というプロジェクトだ。

 彼の新たな挑戦は、たとえばテレビ番組で松本人志氏と肩を組んだ姿や、義足を履いて仁王立ちする姿など、「五体不満足の乙武さん」とはかけ離れた衝撃的なビジュアルによって話題を呼んだ。

 そんなプロジェクトの始まりから今に至るまでの経緯が書籍『四肢奮迅』(講談社)として発売。先天性の障害をもった彼にとって「歩く」とは未知の体験である。そこには当然、途方もない苦しみやストレスも待ち構えていた。

『四肢奮迅』(講談社)

 正直、車椅子さえあれば義足なんて必要ないという乙武氏は、なぜこれほど時間をかけ、苦労し、義足で歩こうとしているのか。それには、このプロジェクトが始まってからの、彼自身にも想像のつかない出来事の連続、そして心情の変化があった。

■悔しさを乗り越えることには快感がある

 インタビュー前、…

2019/11/1

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四肢奮迅 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

chimako

乙武洋匡さんの印象はお洒落で頭の良い人。「徹子の部屋」で雪の日に洋服を買いに行った(もちろん電動車椅子で)エピソードを披露していた青年は家族に恵まれ、仲間に恵まれ幸せそうだった。順調に充実した人生を歩み次は国政へと言うときの騒動。「乙武さんはモテるんだ、へぇ~」とスルーしていたのだが、この『四肢奮迅』はスルーできなかった。驚いた。何故、今になって義足?不自由はないだろうに...そうなのだ、彼は人のために何かをすることに飢えていた。オファーされプロが集まり新しいことが始まる。応援したくなるプロジェクト。

2019/12/25

Tαkαo Sαito

実は乙武さんの本は初めて。きっかけは毎週聞いている茂木健一郎さんのラジオにゲスト出演した時に本の内容を話されていたのだが、話し方、内容とも吸い込まれて興味を持ったから。義足で歩くプロジェクトに取り組んでいたのは知らなかった。プロジェクトの全貌、裏側、乙武さんの思いなどが赤裸々に書かれてて良かった。義足を付ける人のほとんどが歩いたことがある人だが乙武さんは生まれてから歩いたことがない。そのとてつもないハードルを乗り越えていく様子を追体験することで読者にも刺激を与えてくれる良著。

2020/01/09

彼岸花

しばらく世間から遠ざかっていた乙武さん。海外を旅していたらしい。『五体不満足』と重なる部分はあるが、彼がこれまで、自身を「障害者」と意識してこなかったことは、恵まれていたし、甘さもあったと思う。マスコミが勝手に「乙武クン」という虚像を作り上げ、それに苦しんだこともあったろう。今回のプロジェクトは、滝のような汗を流し、大怪我につながる危険性もある。三重苦と向き合い、歩くことに挑戦し困難に立ち向かう姿には、感服の至りである。お母さんの涙が痛いほど伝わってきた。四十にして惑わず、である。そっと見守っていきたい。

2020/01/11

ねこまんま

不評もかったけど、人の役に立ちたい一心で40過ぎてからこんな過酷なチャレンジをするなんて凄い人だと思う。周りに恵まれているのは確かだが、前向きな精神、好奇心、向上心は本人の意識の高さか?天性のものなのか?乙武さんが歩くというのは私が空を飛ぶくらい難しいことなんだ。

2019/12/24

たぬきごんべい

あの乙武くんが、2本足歩行のサイボーグに? 電動車いす姿しか想像できなかった乙武くん。科学の進化でわずかの距離ながら2本足歩行が可能になるまでのお話です。 歩いた経験がない、バランスを取るための手がない、長年の生活で体と足のバランスがLの字でIの字にならない。 まさに三重苦ですが、本人とスタッフの努力と機材の進歩により、少しの距離ですが二足歩行が出来た。 生まれてはじめての靴選びが出来て本人もご満悦。 有名人障がい者ですのでこのような取組で、ノーマライゼーションが進むと良い。 ★3.5

2020/03/06

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