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ママ

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ママ

作家
神津凛子
出版社
講談社
発売日
2020-01-08
ISBN
9784065176955
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「ママ」のおすすめレビュー

42歳シングルマザー、突然拉致監禁される。平穏をぶち壊すおぞましい転落は、彼女のせいなのか?

『ママ』(神津凛子/講談社)  展開がスリリングでホラー要素もあるサスペンス小説は、筆者の大好物。これまで数多くの作品を手に取りハラハラしてきたが、中でも神津凛子さんのデビュー作『スイート・マイホーム』(講談社)は、読後の印象が心と頭にこびりついて離れない、強烈な作品だった。巷には「イヤミス(いやな気分になるような後味の悪いミステリー)」と呼ばれる系統の小説が多く発表されているが、同作はそれを超えるほどのおぞましさを持った「オゾミス(おぞましいミステリー)」。マイホームという一番安らげるはずの場所が、じわじわと恐怖に侵されていく様から目が離せなくなった。    そんな神津さんの新作『ママ』(講談社)も前作同様に「オゾミス」たる展開と内容になっており、ページを開いた読者はあっという間に恐怖の渦に飲まれてしまいそうだ。

■42歳のシングルマザーが忘れた、ある「罪」とは?

 42歳の後藤成美は、ひとり娘のひかりを育てているシングルマザー。自身の母親は幼い頃、家庭持ちの男と蒸発し、男手ひとつで育ててくれて父親は10年前に他界。天涯孤独となってしまった成美だが…

2020/1/19

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ママ / 感想・レビュー

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starbro

神津 凛子、2作目です。前作『スイート・マイホーム』を凌駕するオゾミスを期待しましたが、割と普通な猟奇ミステリでした。シングルマザーは、つらいよ。 https://www.shosetsu-maru.com/node/1800

2020/06/16

machi☺︎︎゛

シングルマザーの成美は日々厳しいながらも娘のひかりと幸せな日々を送っていた。それがいきなりのひかりの転落事故、自身の監禁、拷問生活と一変する。壮絶な拷問の描写が長くて確かにオゾミスだけど、その理由がえっ⁇その理由でそこまでする⁈みたいな少し弱く感じた。でも逆を言えばそれほどの愛情の深さなのかな。最後は希望のある終わり方だと信じたい。

2020/03/20

kou

何と言うか、読む前の期待値が高すぎたのか、自身の理解力と想像力が貧困な為か、唯々、理不尽で報われないって印象だった。特に後半は、よく分からなかった。

2020/02/29

よつば🍀

話題になったデビュー作『スイート・マイホーム』に続く2作目。本作は「母親」がキーワードのミステリー。主人公は女手一つで一人娘のひかりを育てている42歳の後藤成美。前半は日常をベースに不穏な空気が流れイヤミス全開で面白く読めるが、後半の拉致・監禁場面辺りから失速感が半端なく、陳腐なセリフ回しと過剰な形容詞の多用が目に付き、物語が薄くなって行ったのが残念。誰が何の為に成美を監禁したのか、その真相を知りたくて最後まで読み進めたが『無自覚な罪』を問うには当時の成美の11歳という年齢を思えば無理がある。次作に期待。

2020/01/24

モルク

身よりもなくシングルマザーとして最愛の娘を育てている成美。娘の転落事故、そして成美は拉致され拷問を受ける。なぜに彼女はここまで凄惨な目にあわなければならないのか。目を覆うような暴力シーンが続く。その理由とは…はあ?ビックリするくらい薄い。それってもしかして逆恨み?前作がよかったので期待しすぎたのかもしれないが、図書館の順番を長いこと待ってこれかい?でもまあオゾミスであることは確かだし、きっとまた新刊が出ると読むんだろうな。

2020/04/09

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