読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

銀河鉄道の父 (講談社文庫)

銀河鉄道の父 (講談社文庫)

銀河鉄道の父 (講談社文庫)

作家
門井慶喜
出版社
講談社
発売日
2020-04-15
ISBN
9784065183816
amazonで購入する Kindle版を購入する

「銀河鉄道の父 (講談社文庫)」のおすすめレビュー

宮沢賢治は出来の良い息子じゃなかった? 子育てに悩んだら読みたい『銀河鉄道の父』が文庫で登場

本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を楽しむことができる、貴重なチャンスをお見逃しなく。 《以下のレビューは単行本刊行時(2018年2月)の紹介です》

『銀河鉄道の父』(門井慶喜/講談社)

 親というものは自らの子を甘やかさずにはいられないものなのか。たとえ親の威厳を保とうと平静を装うとも、子の一挙手一投足に心揺り動かされてしまうものなのか。第158回直木賞受賞作・門井慶喜氏著『銀河鉄道の父』(講談社)は、『銀河鉄道の夜』『雨ニモマケズ』などの著作で知られる文豪・宮沢賢治の父親の姿を描き出した作品。

 現代人からすると、宮沢賢治には聖人君子のようなイメージがつきまとうが、親から見れば、彼は決して出来の良い息子ではなかった。しかし、どんな「ダメ息子」であろうと、親は子を愛さずにはいられない。息子に振り回されながらも無償の愛を注ぎ続ける父親と、その愛情に甘えながらも、父親を超えたいと葛藤する息子。不器用な親子の姿を描き出した傑作小…

2020/4/15

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

銀河鉄道の父 (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ろくせい@やまもとかねよし

宮沢政次郎の半生を見事に描写。華々しくない。倫理観も持ち込まない。ただ精一杯の「生」。明治から大正の激変する社会情勢で、家長や夫や親を自覚しながらも一人の人間として紡ぐ後世を尊重した子育てを描く。「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」と表す宮沢賢治の本質に触れた。賢治に言わせる。政次郎は「命の恩人であり、保護者であり、教師であり、金主であり、上司であり、抑圧者であり、好敵手であり、貢献者」で、彼への感情は「尊敬とか、感謝とか、好きとか嫌いとか、忠とか孝とか、愛とか、怒りとか、そんなものでは言い表せない」と。

2021/12/26

のり

時を同じくし我が祖父母も花巻の地で幼少時だったと思うと感慨もひとしおである。裕福な家庭環境で育った「宮沢賢治」。学問的才はあったが典型的な道楽息子。身体も丈夫ではなく、父「政次郎」の心配は絶えない。この時代の父親像としては驚異的な子煩悩であり、理解者でもあった。教育にも熱心で女児にも進学を許すおおらかさ。この父でなければ宮沢賢治の名は世に出なかったであろう。文学・音楽家・画家等は死後に評価される事が多かったと思う。生前に大きな喜びを噛み締めて欲しかった。

2020/10/09

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

銀河鉄道の父 宮沢賢治の作品を読んだことがあっても、賢治その人、ましてやその父親のことなどは全く知らなかった。明治の父親と言うと頑固一徹と言うイメージであったが、恐らくは当時としては珍しいほどの子煩悩。賢治が病となれば身を挺して看病し、家業を継ぐ事もなくふらふらしている賢治を暖かく見守る。賢治の祖父の「お前はあまりにも父であり過ぎる」と言う言葉がその通りであると思う。この父親の存在がなければ、今の私達は宮沢賢治の作品を手にすることがなかったであろうと思う。★★★★

2022/01/25

ちょこまーぶる

読後は柔らかい気持ちに満たされた一冊でした。宮沢賢治の父親の話なんですが、宮沢賢治の事は「雨二モマケズ・・・」ぐらいの知識しかなかったので、改めて知ることが多くて満足した読書でした。父である政次郎が自ら厳格な父親であろうとしながらも、本心は子ども達の夢や希望をどう叶えるか、地域の名士としての家を保持することの葛藤に苦しみながらも子どもの事を優先し、優しく見守る姿に素晴らしい父親像を見た思いがします。そして、宮沢賢治が溢れ出る様々な才能を好きに伸びるよう導いてくれた政次郎さんに感謝したいとも思いました。

2022/05/22

カブ

宮沢賢治の父政次郎のお話。宮沢賢治は貧しい家に育ったのだとずっと思っていたがそうではなかったことに驚いている。子を思う親の気持ちが伝わって、涙した。でも親より先に逝ってはいけない。

2021/03/28

感想・レビューをもっと見る