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刑事の怒り (講談社文庫)

刑事の怒り (講談社文庫)

刑事の怒り (講談社文庫)

作家
薬丸岳
出版社
講談社
発売日
2020-03-13
ISBN
9784065184035
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刑事の怒り (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

夏目シリーズ4作目。4話で構成された短編集はこのシリーズらしく重めのストーリーばかり。物語は夏目の異動から始まり、新天地で新たな仲間達と共に事件を追うことになっていく。闇を抱えた犯人と真正面から向き合って対峙する姿がこのシリーズの見処とも言えるが、本作のタイトルにもなっている『刑事の怒り』では今までにない程の強い怒りを犯人に対して見せていた。娘と同じ境遇となる人物が被害者になってしまった事による憤り…命を軽んじる犯人に夏目の怒りが頂点に達する。まだまだ続きそうなこのシリーズ、次巻の刊行が楽しみだ。

2023/03/29

KAZOO

夏目刑事シリーズ4巻目です。短編4作が収められています。遺体遺棄、レイプ、外国人労働者、介護など日常起きてもおかしくない事件とその結末がうまく書かれていました。とくに表題作となっている最後の介護に関わる事件は結構長く、最近の裁判結果などでも実際にあった事件を思い出したりしました。決着の仕方もうまいと感じました。

2020/03/25

イアン

★★★★★★★☆☆☆日本推理作家協会賞<短編部門>受賞作「黄昏」を収録した夏目シリーズ第4弾。「母親の遺体を隠している」との通報により、死後数年が経過した老女の遺体が発見される。夏目が娘の嘘を見破るきっかけとなった意外なモノとは…(「黄昏」)。錦糸署へ異動となった夏目が関わる4つの事件。年金不正受給・外国人労働・介護など扱うテーマは社会派のそれだが、問題提起というよりそこに携わる人々の葛藤を丁寧に掬い上げている印象を受ける。シリーズの縦軸たる娘・絵美と夏目が気に掛ける少年・裕馬の劇的な展開にも期待したい。

2023/09/01

ゆみきーにゃ

シリーズ四作目。相変わらず鋭い夏目さん。すべてのお話において問題提起をされているようで読み終わった後色々考えさせられる。最後のお話は後味が悪い。夏目さんが、夏目さん一家が幸せでありますように。

2022/07/13

アッシュ姉

小説界の好きな男性トップ5に入る夏目さん。会いたかった!大好きな椎名桔平さんを思い浮かべながら読んで幸せ度倍増。会社のある東池袋から地元近くの錦糸町へ異動とは縁を感じずにはいられないわと一人ご満悦。どんな事件にも真摯に向き合い、誰に対しても優しいまなざしを向ける彼にしか見えない景色がある。刑事の怒りには痺れた。やるせない真相が多いなか、夏目刑事の存在が救いと癒しになっており、じんわり温かいものが心に残る。まだまだ続きそうなシリーズで続編を楽しみに待ちたい。

2020/06/28

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