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ピエタとトランジ <完全版>

ピエタとトランジ <完全版>

ピエタとトランジ <完全版>

作家
藤野可織
松本次郎
出版社
講談社
発売日
2020-03-12
ISBN
9784065185025
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ピエタとトランジ <完全版> / 感想・レビュー

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❁かな❁

『おはなしして子ちゃん』に収録されていた「ピエタとトランジ」が長編になって帰ってきた。天才的頭脳を持つトランジ。殺人を誘発してしまう特異体質で探偵もしている。親友のピエタはトランジに惚れ込み助手に。怖いくらいすごい勢いで殺人があり死が溢れている。だけどそれをサラッと描かれているのがすごい。女性のバディもの。ピエタとトランジの絆がいい。女子高生からおばあちゃんになるまでいいコンビ。「死ねよ」「お前が死ねよ」のやり取りも素敵。藤野さん作品では『おはなしして子ちゃん』『ファイナルガール』がお気に入り。

2020/04/06

aquamarine

「おはなしして子ちゃん」に収録され、強烈な印象を残してくれた「ピエタとトランジ」。それを長編に仕立てた完全版です。長編になっても二人は変わらず、最強のバディです。今回「事件を誘発させる」というトランジの体質に、さらにある事実が明らかになり、一気に話は大きくなります。一話ごとに年を重ねていく二人の人生を夢中で追いました。芥川賞作家と思って読んだらびっくりするほどの躍動感を感じられる作品だと思います。こんなにめちゃくちゃである意味とってもホラーなのに、友情という言葉では足りない二人の絆の物語。堪能しました。

2020/04/12

なゆ

前に短編で読んだとき、なんか不完全燃焼な読後感だったのを覚えている。とんでもないこれからを予感させる予告編だったのかな、アレは。殺人事件を誘発する体質のトランジと、不思議とその影響を受けないピエタ。女子高生だったふたりが、女子大生になり、医者と探偵になったり、ババア探偵と呼ばれるその先まで。森ちゃんという存在も加わり、周りの人たちがバタバタと殺し殺される不気味な世の中をふたりは淡々と生きていく。人が殺される話は好きじゃないけど、これはそんな奇妙な世界での二人の友情物語。ラストシーンがなんか良かった。

2020/04/25

藤月はな(灯れ松明の火)

探偵としての素晴らしい頭脳を持った少女、トランジの周囲を見ると、無惨な殺され方や事故で人が死にまくる。だけど、トランジにはそんな彼女を面白いと思って側にいてくれるピエタがいた。途中、トランジが消えてからピエタが風貌も森ちゃんみたいになっていてゾッとしたけど、元鞘になって本当に良かった(^^)人類に忌み嫌われるけど、死に切れない。でも一人だとしても自分の側にババアとなっても死ぬ迄、ずっといてくれる人がいてくれる事はこの上なく、幸せだなと思うのです。だからこそ、私は森ちゃんみたいな子は大っ嫌いです(黒笑)

2020/03/28

いたろう

「おはなしして子ちゃん」に収録された短編から広がる長編版だが、荒唐無稽さも、短編なら変な話という軽い印象で済むところ、がっつり長編になると、これ、一体いつまで続ける気?と、ちょっとイラッとしてしまう。殺人事件が沢山出てくるが、推理も何もあったものじゃなく、理屈も何もない。ちっとも謎解きになっていないし、ミステリでもサスペンスでも、ましてやSFでもない。藤野さんは、一体何を書きたかったのだろう? 個人的には、芥川賞作家が、無理してエンタメを書こうとしたけど、勝手が分からず、やらかしてしまったとしか思えない。

2020/07/08

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