左手のための二重奏(1) (マガジンエッジKC)
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「左手のための二重奏(1) (マガジンエッジKC)」のおすすめレビュー
「今月のプラチナ本」は、松岡健太『左手のための二重奏』
『左手のための二重奏』(1〜4巻)
●あらすじ● 複雑な家庭環境から暗い日々を送る不良中学生のシュウは、同じ学校に通う天才ピアニスト、弓月灯と出会う。しかし直後に二人は交通事故に遭い、灯だけが亡くなってしまう。失意のどん底に落ちて灯の後を追おうとしたシュウを止めたのは、彼の左手だった。シュウの左手に灯の魂が宿ったことで、二人は音楽を通じて心を通わせ、ピアニストの道を目指すことに!? まつおか・けんた●2013年6月、『週刊少年マガジン』26号(講談社)3月期マガジングランプリ奨励賞受賞。同12月、『週刊少年マガジン』52号の第91回新人漫画賞にて『デスペラード』が佳作受賞。14年、『マガジンSPECIAL』5号にてデビュー。19年、『少年マガジンエッジ』9月号より『左手のための二重奏』を連載開始。
松岡健太講談社マガジンエッジKC 693〜715円(税込) 写真=首藤幹夫
編集部寸評
荒唐無稽だからこそ切実 死んだ天才ピアニストの魂が、不良少年の左手に憑依。左手の温かな演奏と、右手の力強い音を組み合わせて、少年は世界を目指す。要約する…
2021/8/6
全文を読む一緒に夢を叶えよう。左手に宿った天才ピアニストと不良少年の青春ストーリー
『左手のための二重奏』(松岡健太/講談社)
音楽の奥深さにスポットを当てた漫画は時代やトレンドに関係なく、話題になりやすい。だが、『左手のための二重奏』(松岡健太/講談社)は、数ある音楽漫画の中でも異彩を放っている。予想を裏切る衝撃的な展開が次々と繰り広げられ、ページをめくる手が止まらなくなってしまうのだ。
恋愛漫画にある甘酸っぱさやスポ根漫画のような熱量、そして思春期ならではの繊細さのすべてが一度に楽しめる本作は、もはやただの音楽漫画ではない。
事故死した天才ピアニストが左手に宿って―… 不良少年のシュウは人生に希望を見出せず、暴力に明け暮れる日々を送っていた。そんな時に出会ったのが、同じ学校に通う少女・弓月灯。灯は多くのピアノコンクールで優勝を総なめにしている、天才ピアニストだ。ひょんなことから灯と会話を交わすことになったシュウは彼女の価値観を聞き、心打たれる。好きなものを堂々と誇り、夢を語れる姿はシュウの目にまぶしく映った。
自分にも、そんな風に誇れる“好きなもの”があったら…。そう口にしたシュウに対し、灯は自分の演奏を好きになってもらって…
2020/6/30
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左手のための二重奏(1) (マガジンエッジKC) / 感想・レビュー
トラシショウ。
「俺にピアノを教えて欲しいんです。左手(あの子)の為に・俺が力になれる様に」。荒んだ家庭環境で諦観を抱え生きる中学生・的場周介はある日、同年代ながらピアノの天才として知られるクラスメイト・弓月灯と知り合う。僅かでぎこちない交流の直後、二人を残酷な悲劇が襲い、失意に苛まれる周介だったが、その左手から死んだ筈の灯の声が聞こえてきて・・・。読み友さん要約の音楽版「ヒカルの碁」+「寄生獣」と言う指摘も頷けるけれども、これはこれで別の輝きを提示出来そうにも思える。上手く化けてくれると良いな(以下コメ欄に余談)。
2020/04/29
しぇん
デビュー作のようですので早い展開で物語が進んでいくのがよいですね。一話で未来のちらみせと、物語の根幹になりそうなところまで一気に見せてくれるのも好印象でした。
2020/09/12
D-suke
シュウくんはシュウくんの音を弾いてくださいって言うの良かった
2022/02/24
GORIRA800
不良にピアノの天才少女、そして事故・・・ また重々しそうな漫画を手にとってしまったなあと思っていたがこう来るか いい意味でテレビドラマっぽい漫画だと思った 結構ありがちっちゃありがちな設定だけど丁寧な漫画表現がそれを感じさせない しかし最近は表現とかが全体的にきれいな漫画が増えたよなー
2020/10/26
nada
⭐⭐⭐⭐/5
2021/07/01
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