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地検のS (講談社文庫)

地検のS (講談社文庫)

地検のS (講談社文庫)

作家
伊兼源太郎
出版社
講談社
発売日
2020-06-11
ISBN
9784065196649
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地検のS (講談社文庫) / 感想・レビュー

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タイ子

湊川地検に地検のSと呼ばれる男がいる。検事でも判事でもなく総務課長。だが、地検のNo.2と言われる次席検事である。謎に満ちた、読むほどに魅力を覚える男、伊勢雅行。彼と関わる記者、検察事務官、弁護士、検事、総務課員たちの5つの連作短編集。決して表立たない伊勢の言動、行動が彼に関わる人たちにさざ波のような影響を与えていく様はどんでん返し作品を読んでいるようで面白い。異動のない総務に何故伊勢は留まっているのか。最後に伊勢の秘密が解き明かされる部分は胸が痛くなる。続編も楽しみ。それより梅林堂の豆大福が食べたい!

2021/06/19

はつばあば

やっと読了(^^;。金庫番の娘に続き伊兼さんの作。検察庁を私は知らないがとても威圧的に見えるし、体育系のヤクザ顔負けの大阪の刑事を冷たい目で見るイメージしかない(*´з`)。その中で湊川地検にたった一人異質な総務次長が。根っからの悪人と哀しいかな犯罪に手を染めてしまう人。十把一絡げで裁いていいものだろうかと問う。地検の縦社会の弊害を利用し、悪徳弁護士事務所を我が物のようにまとわりつかせる政治家達。検察官というのは裁判官や弁護士と違い孤高の人でもある。検察にも弁護士にも用のない波風のたたない人生が一番です

2021/05/12

アマニョッキ

骨太!めちゃくちゃ面白かった!これ好きだろうなって思う読友さん少なくとも5人は思いつくよ。そしてこんなに面白いのに登録100もいってないの?もったいないもったいない!これも表紙で損してるタイプの作品かー。いつも通りどうしてこれ読もうと思ったのかは不明だけど、わたしめちゃくちゃ良い拾い物したかもです!伊兼源太郎さんね、ふむふむ、覚えたよ。他の作品も即読みます!

2022/05/29

シキモリ

先月刊行された「巨悪」が面白かったので、こちらの作品も手を出してみた。今作は湊川地検総務課長・伊勢雅行、通称"S"(所以に諸説あり)が地検の番人として暗躍する連作形式の検察ミステリー。横山秀夫さんの「臨場」と同様に、本編にSの視点は一切挿入されていないが、他者の視点を介して彼の動向を追う構成となっている。終盤の反転があまり鮮やかではなかったり、絵図が入り組んでいるので、スッキリと溜飲が下がる作風ではないが、第四章の「血」には思わずグッと来た。続編も出ているが、果たしてSは因縁の相手を立件出来るのだろうか?

2021/03/31

RIN

「地検の」なのに主役は検事でも事務官でもなく謎めいた総務課長。何やら影の黒幕っぽくもあり、検察官も事務官も司法担当記者も掌で転がされてる感あり。公判においても判事も弁護士も影薄。いろいろな立場の人が「S」を語り、さながら放射状の中心に「S」がいる、という興味深い構成。とはいえ、これは真っ向から「真の正義とは?」を問う小説でもあり、続編が楽しみ。

2021/08/10

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