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地検のS Sが泣いた日

地検のS Sが泣いた日

地検のS Sが泣いた日

作家
伊兼源太郎
出版社
講談社
発売日
2020-07-22
ISBN
9784065200100
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地検のS Sが泣いた日 / 感想・レビュー

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しんたろー

架空の都市で地方検察庁を舞台に関係者が繋がってゆく5つの短編だが、連作形式の長編と言える内容…前作を2年以上前に読んだので朧げな記憶を探りつつだが、印象は前作ほど濃密ではないが、巧みな群像劇と思った…各話の主役が魅力的だし「え、そうなっちゃうの!?」と声が出そうなビターな結末も好み。本音や真実が何処にあるか深読みする楽しみもある。諸々の決着がなされていないし行方不明の人もいるので続編がある筈で、是非とも早く書いて欲しい。本作だけで評価を下せないが、大人向け連続ドラマにピッタリで、企画書を作りたくなった。

2020/09/11

いつでも母さん

地検のSの続編。今回も面白い!のめり込んで体が熱くなって読んだ。はぁ~つ、つづくですかっ!(そんな殺生な)久保さんが久保さんが・・泣。菊池はどうなったの?小夏よー敵を欺くには味方からと言って。いや、読後の興奮のままですが、次が読みたくてならない。どうか早めにお願いしたい。

2020/09/29

utinopoti27

湊川地検の影の実力者『地検のS』こと伊勢総務課長の活躍を描くシリーズ第2弾。大物与党代議士にまつわるヤミ献金疑惑を内偵する地検と、それを阻止せんとする闇の勢力との息詰まる攻防が読みどころ。相次ぎ失踪する有力証言者。そして伊勢の盟友までもが命を落とすに至り、ついに彼はある決意を固めるが・・。あの横山秀夫を彷彿とさせる骨太で硬質な文章が、張り詰めた緊張感をさらに盛り上げてゆく。検察内部にスパイはいるのか。また、検察側の協力者は無事なのか。錯綜する両陣営の思惑から目が離せない。決着は次回作へ持ち越しだ。

2021/04/03

モルク

地検のSシリーズ2作目。Sこと湊川地方検察庁総務課長の伊勢は、次期党首候補で現厚生労働大臣吉村の多なる悪行を暴くため心血を注ぐ。なぜそこまで執念を燃やすのかも明かされる。そして誰が味方で誰が間蝶なのかわからぬまま緊張感を増す中で犠牲者まで出してしまう。残り僅か、これでどのように収束させるのか…そして、まさかの続く…菊地がどうなったのかも気になり、続編が出たら読むしかない。ただ、自分が内容を覚えているかが一番の懸念である。

2021/02/13

タイ子

なかなか伊勢に安らぎの時間、場所は与えてくれない。前作のような個々の物語をミステリ風に仕上げて伊勢の存在感を示したのとは少し違う展開。伊勢の過去が明らかになったところで、本作は彼自身の目的のためにSのSや、同じような痛みを持つ地検の仲間とともに動き始める。そのせいで伊勢が泣く日がくるのだが…。今作のための前作のフリみたいに馴染みの人物が登場するのでそれだけで面白い。それにしても尻尾を出さないバッジとそれに準ずる法律事務所。彼の行方が気になる。どうなる?!つづくのか~!忘れないうちに早く続編を!

2021/07/20

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