読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

チーム・オベリベリ

チーム・オベリベリ

チーム・オベリベリ

作家
乃南アサ
出版社
講談社
発売日
2020-07-02
ISBN
9784065201145
amazonで購入する Kindle版を購入する

チーム・オベリベリ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

のぶ

壮大な自然の中で心に迫る開拓の物語だった。主人公は横浜出身の鈴木カネと、名古屋出身の渡辺勝。やがて二人は結婚し、オベリベリとよばれた帯広へ行くことを決意する。アイヌが住むその土地には大地以外何もなく一から開発する事になる。バッタの襲来や霜に悩まされ事業は思うように進まない。一緒に入植した仲間と苦労の毎日が続く。描かれているのは7年の物語だが、実話をもとにした話だという事に驚かされる。悲惨になりそうな内容だが、カネが気丈夫で常に前を向いている事に感動した。現在の北海道の発展の先駆けを見事に描いていた。

2020/07/25

ゆみねこ

宣教師が開いた横浜の共立女学校で学んだ鈴木カネは兄の友人・渡辺勝に嫁ぎ北海道十勝の原野へ渡った。オベリベリとは帯広のこと。未開の原野での過酷な暮らし、「私たちの代が捨て石になるつもりでやっていかなければこの土地は私たちを容易に受け入れてはくれない」、北海道の今を造り出した先人たちの物語。七年間を描いた667ページは圧巻!

2020/07/25

おつぼねー

のちに「十勝開拓の母」「帯広教育の母」と呼ばれる渡辺カネの、苦難をものともしない覚悟の源は何だったのだろう?信仰?教育?いずれにせよカネの謙虚でありながら芯の強さに畏敬の念を抱いた。

2020/09/14

なゆ

北海道開拓といえば、凄まじい困難と苦労…というイメージ。オベリベリ(帯広)という何もない荒地に、人が住み生活できるよう切り拓いていった第一歩の話だ。横浜の女学校を卒業後すぐ出来たばかりの晩成社の渡辺勝と結婚して、オベリベリへ来たカネ。粗末な小屋暮らしで、作物もうまく育たない。帰るに帰れないこんな場所で、信仰だけを支えに耐え忍ぶカネの強靭な心といったら凄すぎ。えっ、こんな終わり方?!という感じだが、今の実り豊かな帯広を思うと、帯広の礎だったのだなぁとしみじみする。ほんとにまだまだ先は長く、今に繋がるのだ。

2020/12/25

kei302

カネの兄 銃太郎の生き方が素敵です。それに比べ夫の勝は...チームのリーダー依田は..。信仰を支えにし、“天主さま・・”と祈り、天主さまに愚痴をつぶやく。そんなカネの姿は大変な環境にありながらも暗さを感じない。気分よく読み終える。特別に大きな出来事は起きない。淡々と綴られる開拓の日々。入植して数年過ぎ、兄の家に向かうカネが〈以前は蘆の原だったのだ。これが私たちのオベリベリ私たちが拓いてきた景色〉と周辺を感慨深く眺めるシーンが印象に残った。

2020/08/18

感想・レビューをもっと見る