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進撃の巨人(32) (講談社コミックス)

進撃の巨人(32) (講談社コミックス)

進撃の巨人(32) (講談社コミックス)

作家
諫山創
出版社
講談社
発売日
2020-09-09
ISBN
9784065203224
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「進撃の巨人(32) (講談社コミックス)」のおすすめレビュー

12月期はいよいよ最終回! エレンに交渉をもちかける「車力の巨人」ピークは裏切り者? それとも……/アニメ「『進撃の巨人』The Final Season」第16話

©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

 今回の16話で、「The Final Season」は一度幕を閉じる。6月9日には原作漫画の最終巻となる第34巻が発売され、アニメの続編は今年冬に放送が決定している。

 最終話は雷鳴のような轟きから始まる。

 前話のラスト、ジークを載せた荷台と馬車、そして彼を連れていたリヴァイが燃え上がった。その音である。死にそうなジークを拾ったのは、知性を持たない巨人。前回、ジークの脊髄液によって巨人化したリヴァイの部下の生き残りだろう。その巨人は自らの腹を裂き、中にジークを入れる。

 オープニングテーマが終わると、場所はパラディ島壁内に変わる。駐屯兵団司令官ピクシスとマーレから来た義勇兵イェレナの緊迫した会話だ。イェレナが、憲兵の集うレストランに持ってきたワイン。そこに脊髄液が入っていたことによって、兵団幹部と義勇兵は完全に決裂した。

 ジークを崇めるイェレナは、狂信者のような表情をずっと浮かべており、「義勇兵」という言葉のイメージからはほど遠い。

 一方、アルミン、ミカサ、ジャン、コニー、そ…

2021/3/30

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「獣の巨人」ジークの過去、そして目的がいよいよ明らかに/アニメ「『進撃の巨人』The Final Season」第15話

©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

 塔からエルディア人が住むレベリオ収容区を眺める夫婦と幼い息子。彼らは腕に腕章をつけている。塔の職員はにこやかに挨拶していたが、家族がエルディア人だと気づいたとたん表情を曇らせ水をかける。走り去る家族は、さらに道行くマーレ人から心ない言葉をぶつけられる。

「悪魔め」 「収容区から出て来るな」

 夫婦のうち夫はグリシャ、息子は幼少期のジークだ。

 ジークは戦士候補生として日中は訓練に励み、夜は祖父母に預けられる。祖父母はなぜグリシャたち夫婦が夜外出するのかいぶかしみながらも、孫のジークを可愛がっている。

 両親と遊ぶ時間のないジークは孤独だ。グリシャはマーレにいる他のエルディア人とは異なる教育をジークに施していた。マーレが教える歴史は作り話だというのだ。ジークは両親に愛されたくて勉強するが、戦士になりたいわけではない。

 そんな彼が知り合ったのが、「獣の巨人」の能力を持つ戦士クサヴァーだった。二人は仲良くなり、戦士と仲良くなったことを嬉々として親に話そうとした夜、彼は両親の抱える秘密を…

2021/3/28

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リヴァイはなぜ「心臓を捧げよ」と告げたのか? 注目を集めたハンジ・ゾエとの会話/別冊マガジン10月号『進撃の巨人』

『別冊少年マガジン』10月号(講談社)

 ※この記事には該当作品のネタバレを含みます。

 徐々に謎が解き明かされ、注目を集める『進撃の巨人』。2020年9月9日(水)発売の『別冊少年マガジン』10月号ではハンジ・ゾエの最期が描かれ、読者から「誰よりも最高にカッコいい死に様だった」と話題になっている。  ハンジの最期が描かれたのは、第132話「自由の翼」。同話では乗り込む予定の飛行艇が、銃撃を受けて傷ついてしまう。飛行艇を修理しようとした瞬間、山の方から巨人の姿が。飛行艇が飛び立つまでの時間を稼ぐため、ハンジは1人で巨人へと立ち向かうことに――。

 団員たちに「じゃあね みんな」と軽く挨拶をしたハンジだが、長い付き合いのリヴァイには「今 最高にかっこつけたい気分なんだよ」「このまま行かせてくれ」と切羽詰まった表情で発言。そんなハンジの胸に拳を当て、リヴァイは「心臓を捧げよ」と告げるのだった。  調査兵団でよく使われる「心臓を捧げよ」という言葉だが、実はハンジが知る中でリヴァイがこの言葉を口にしたのは初めて。そのため読者は、「ハンジの最期にリヴァイから初…

2020/9/23

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進撃の巨人(32) (講談社コミックス) / 感想・レビュー

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海猫

まだ読み直しが出来ていないので、流れをちゃんと把握しきれてないけれど、それでもある程度面白く読める。ここまで正義と悪の価値観がひっくり返りまくる少年漫画も、滅多にないと思う。この巻終盤の禍々しくも圧倒的なイメージに戦慄する。

2020/09/09

NADIA

31巻を飛ばしてしまったようだ。いつの間にか地ならしが始まっているし、アニも戻っている・・・。そして、ここまで来てもまだエレンの真意が分からない。で、そのエレンだが・・・巨人というより、もはや使徒???(笑) エヴァ呼ばなきゃ(^^;

2020/10/15

ゼロ

エレンがやろうとしていることは正しいかどうかなんて知らない。彼は世界を滅ぼすために動き、仲間のために守るために動く。その結果、アルミンは兵団と戦い、ミカサはエレンを殺す選択を強いられる。イェーガー派と兵団は仲間ではないが、現在はそんなことを言ってる場合ではない。エレンを倒すために、仲間を殺す必要がある。もう誰もどうすれば良いのか分からないまま進み続けている。絶望、絶望、絶望。誰しも守るべき人がいて、この作品はそれをしっかりと描いている。

2021/06/12

Tenouji

さて、ようやく最新巻に追いついた。確実に世界が破壊されていく最中、人々の暴力も先鋭化されていく。一方で、心の対話が進む場面もある。なんていうのかな、現実のコロナ禍も、よく似たものかもね。

2020/09/12

眠る山猫屋

俯瞰して見れば、主人公としては少し頼りなかったエレンが、愚直なまでに真っ直ぐに、仲間たちの未来の為と信じて世界の大半を滅ぼそうとしている。そして仲間たちは生き残った敵とも手を携えて、エレンへと想いを届けようと足掻き続ける。群像劇としての結末は近い。でもエレンは救われない、きっと。それでも希望を失わない、救えるものはひとつでも救う、仲間だから。兵士だから。

2020/09/24

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