翼竜館の宝石商人 (講談社文庫)
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翼竜館の宝石商人 (講談社文庫) / 感想・レビュー
えみ
17世紀のアムステルダム。雰囲気がある物語に胸を弾ませながら入り込んだら後はあっと言う間。町中に広がる謎に満ちた死者復活の噂と、隠されたペスト医師の正体。そして…ある男の消えた記憶。謎は深まるばかり。展開される真実の欠片を読み拾いながら、謎が謎を上書きする濃厚な一冊を読み終えた。ペストで死んだはずの宝石商が蘇った?もうそれだけで惹かれていくのに、それが序章に過ぎないという贅沢さ。全てが怪しいのに付け入る隙のない不可思議事件。画家レンブラントがその研ぎ澄まされた観察眼と寄せ集めた情報で名探偵の如く推理する!
2020/11/10
はなよ
中世のアムステルダムを舞台とミステリー小説。そこにペストを混ぜ合わせた物語はなんとも言えない不気味さ。外国名の登場人物はなかなこ覚えられませんが、主要人物は多くないので読みやすかった。謎が謎を呼び込みますが、こちらが推理するタイプのミステリー小説ではなく、あくまで物語として楽しめた。最後にそう来るんですか…というオチで読後も謎めいていて読む人によって受け取り方が変わりそう。
2020/12/08
ふぃすか
完全にミステリーとして売りに来てるけど、個人的にはあんまりミステリーだという頭で読まない方が幸せでいられる気がするのだ。記憶喪失さんの正体ソレ?! まぁレオナさんのくだりでそういうのOKだってことに気付けってな話なのかもしれないが。レンブラント翁の登場が満を持しまくり。あまりに出てこないからモーロクしてんのかと思っ…(オイ) ※文句タラタラみたいな感想になっちゃったけど、概ね満足しております。
2021/03/02
ひいろ
★★★
2021/01/20
きょん
レンブラントが安楽椅子探偵役ではあるものの、最後にちょっと登場する程度。洪水とペストにおびえるアムステルダム人々の生活が活写されているシーンは好きだけど、ナンドの正体はああする必要あったのかな?
2020/11/09
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