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ランド(11) (モーニング KC)

ランド(11) (モーニング KC)

ランド(11) (モーニング KC)

作家
山下和美
出版社
講談社
発売日
2020-09-18
ISBN
9784065207659
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ランド(11) (モーニング KC) / 感想・レビュー

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眠る山猫屋

世の終わりから始まった二つの世界の破綻と再生の物語は、振り出しに戻った・・・訳ではないのだろう。繰り返す人類の歴史は繰り返す度にちょっとづつ前に進んでゆく。和音と天音が始めた二つの世界はきっと間違いじゃなかった。不老が停滞を、文盲が自由を縛ってしまった世界の再生はこれから。アンたちは世界を守り、杏たちは世界を取り戻す。天音は・・・最後まで喰えないヤツのまま旅の空。世界はちょっとづつ動いていく。

2022/12/07

かさお

完結。面白かった。あり得ない事ではなく、あり得るかもしれない未来。年をとることを選んだジュン君のお父さんが大好き。そして、人の好奇心は止めれない。今を生きる。奇しくもウクライナの人々が音楽をバックに土囊を積む姿が重なった。オヤジ3人衆が最高だった。夜空を見上げる幸せ、夜空ノムコウはあったんだ✨どんな箱庭に入れられても、思考、文字、読むこと、これがあれば、どうにかなると信じたい。

まぁねぇ

不老って時間がたくさんあって、あれやこれや知りたい事、学びたい事、体験したい事がいろいろできていいな、と思っていたけれど、この作品を読んで、本当に自分は「いつでも出来るから今は楽しいことをしよう」と思わずに努力できるかちょっと自分に問いかけました。時間は限りがあるから、いのかもしれない。山下センセー次の作品楽しみです。

2020/10/20

りー

完結巻。ランドの「はじまり」、天音と和音の物語が描かれました。テロメアが縮むのを人工的に遅らせてくれる薬が開発されたら、自分は使うだろうか?使わない気が今はします。でも、ひょっとしたらその瞬間に、もう少し本が読みたい、美しいものが見たい、あと1週間くらい…と思うかもしれない。人の幸せとは何だろう?と、社会システム全体も含め、これから何度も振り返るであろう問いの多い漫画でした。

2020/09/18

ぐうぐう

これは、対の物語だ。ふたつの世界と、二組の双子。その対は、合わせ鏡のようでいて、だからこそ対立も生じる。そもそもひとつであったものが分かれ、対となった後、両者は互いを理解することができるのだろうか。それを可能とするのは、触れ合うことからだ。杏とアンが出会ったように、天音と和音が抱き合ったように、再びひとつになることはできずとも、言葉を交わし、触れ合うことで、対は少しずつ溶け出す。地震と津波とウイルスと、数多の厄災が世界を襲おうとも、触れ、理解し、助け合うことで、人類は生き延びてきた。(つづく)

2020/09/26

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