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おもかげ (講談社文庫)

おもかげ (講談社文庫)

おもかげ (講談社文庫)

作家
浅田次郎
出版社
講談社
発売日
2020-11-13
ISBN
9784065207895
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おもかげ (講談社文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

何となしに生きている今の人生に、人生を支えてくれている全ての方に、心を込めて『ありがとうございます』と口ずさむ。そんな余韻を残す作品。ハンサムエリート商社マンの主人公は定年を迎えた盛大な送別会の後、地下鉄で倒れて病院に。意識は戻らず眠ったまま。順風満帆と思われていた彼の出自。しかし、誰からも愛されなかった生い立ち。名前もなく誕生日さえ不明、捨てられ施設で生きてきた。誰にも話さなかった。記憶を消すしかなかった。眠ったまま、幻のように訪れる幾人かの素敵な女性。消し去った過去に交わるおもかげ。素敵な結末‼️🙇

2020/12/18

Kazuko Ohta

主人公は地下鉄で倒れて危篤状態にある男性ですが、私の心に痛烈に響いたのは、意識のない彼を見舞う友人の言葉。「旧友との一夜を作れないほど忙しかったはずはない」。本当に忙しい人は忙しいとは言わないと私は思っています。本当に忙しい人って、言わなくても見ていればわかるものだから。忙しい忙しいと言って回る人ほど、電話1本メール1通を面倒くさがり、そんなにヒマじゃないと言う。その知人友人身内がこの世からいなくなってしまう前に、もう一度言葉を交わさなくても、会わなくても悔いはないか。そんなことを改めて考えた1冊でした。

2021/02/08

ミッフー

色々な作風持つ浅田氏、同本は少し渋めで哀愁漂うおふざけ無しの一冊👍主人公正一の定年送別会、帰りの地下鉄で重篤な脳梗塞、意識も戻らす救急病棟へ❗️夢の中かそれとも三途の川の手前か⁉️三人の年齢違う女性との妙な接点🤔その女性が皆、15で正一を産みそして捨てた実母だったとは💦それも峰子😱戦後のどさくさ、決して利己的に捨てられたのではない、時代のせいと理解でき安らかに三途川渡れる❓おっと、幼く命落とした息子の晴哉が登場し渡世に逆戻り😂おや、解説で中江さんは正一人生閉じるって❓僕の読解力不足なん⁉️💦

2020/12/08

ま~くん

定年。その時が近い人も、まだまだ先の人もいつかは来る瞬間。その当日の送別会の帰りに地下鉄で倒れたサラリーマンの竹脇。医者からも見放され死に向かう病室のベッドで次々と不思議な体験をする。全く心当たりのないお年寄りマダム・ネージュ、浜辺を一緒に歩く美しい静、口は悪いが気の合う峰子。竹脇には妻にも話していない出生の秘密、息子の夭逝と思い出したくない過酷な過去が。物語の最後で全てが繋がった時は泣けた、泣いた。どんなに健康な人でも人生いつ終わりが来るか分からない。離れていても家族の絆を切ってはいけないと痛感した。

2020/12/05

hitomi.s

上司からの頂き本。前回同様、積ん読本をぶっ飛ばして読了。今日の私に至るまでに、いったいどれ程の人たちと関わってきたのだろう。私を含んだ物語を持ち合わせた人たち。話しても共有しても、伝えきれないことはある。楽しかった、嬉しかった、かなしかった、さみしかった、ありがとう、もっと見て欲しい、愛してる。家族友人恋人。言えなかった言葉も含め今ここで、伝えたい気持ちはなんでしょう。どうやっても「分かり合えた」は有り得ないので、せめて伝えられる範囲で、伝えたい気持ちを話せたらいいな。

2020/12/23

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