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U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面 (講談社現代新書)

U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面 (講談社現代新書)

U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面 (講談社現代新書)

作家
森達也
出版社
講談社
発売日
2020-12-16
ISBN
9784065208243
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U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面 (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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hatayan

相模原の障がい者連続殺傷事件の加害者である植松聖死刑囚を切り口に近代司法への違和感を説く一冊。重大事件にもかかわらず公判が1ヶ月半程度で結審し死刑判決が下されたことを受け、被告人の精神鑑定は事実上添え物で警察や検察が作った調書に基づいて判決が下されること、司法を市民に身近なものにするための裁判員裁判はわかりやすさを優先するあまり熟慮の機会を取り払ったと手厳しく批判。森達也氏のストイックな態度に全面的に賛同するものではありませんが、法治国家とは何かを考える題材として定期的に読んでおく必要はありそうです。

2021/01/06

踊る猫

最初は歯がゆさを感じた。もっと犯人の生い立ちや心の闇に迫るべきではないか、と思ったのだ。だが、多角的に掘り下げられる――犯人が発達障害者だった、大麻を利用していた、という角度からだ――分析を読むと、これは「私」のことを書いた本ではないかと思った。犯人の犯行ではなく、そのような犯行に関心を持たず(「障害者」の事件だから?)、また「自分のこと」として腹にタメて考えない無責任さ/ノンシャランを批判されているように思ったのだ。イヤミではない。メディアの内部に居た森ならではの批判も読める。私はこの犯人とどこが違う?

2020/12/23

秋 眉雄

『メディアが発達すればするほど、世界は単純な形に矮小化される。』世の中に表れて来ないもの、覗かなければ見えないものがあるということ。見えているものは見せられているものだということ。そんなことを考えました。内容的には、安定の森達也本です。今、読むべき本。

2021/01/01

かじ

最近、すっかり聞くことが減った相模原事件。このタイミングで本が出るということで手にとった。相模原事件だけではなく、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件、オウム真理教のテロ事件など社会に大きなインパクトを与えた事件の裁判(精神鑑定)がどう変わってきたのかがわかるようになっており、事件がなぜ起きたのかということが放置されていることに衝撃を受けた。重大な事件の犯人を赦すかどうかではなく、同じような事件が起こらないように社会は何をするべきか考えなくてはならないと強く思った。「M世界の、憂鬱な先端」も読もうと思う。

2020/12/27

ミノムシlove

Kindleにて。あれほどの事件なのにあまりにあっさり刑が確定してしまった事には私も驚いた。もはや裁判が真実を突き止めるものではなく、法廷は確認の場にすぎなくなっているという著者の主張に納得。こと事故に関しては、なんぴとも『加害者にならないように』とハンドルを握るはずだ。敷衍して事件に対しても同じことを考えるかというと、どっこいそうは思わない。犯罪者は特別異質な存在ではないという事実。「なぜあんな事をしたのか?理解不能!自分とは違う。」で済ませず、一人一人が考えなければ司法は危ない所まで来ている。

2021/01/16

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