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ひとりでしにたい(2) (モーニング KC)

ひとりでしにたい(2) (モーニング KC)

ひとりでしにたい(2) (モーニング KC)

作家
カレー沢薫
ドネリー美咲
出版社
講談社
発売日
2021-01-21
ISBN
9784065210505
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「ひとりでしにたい(2) (モーニング KC)」のおすすめレビュー

35歳独身女性が「腐って発見されない」ための終活をはじめるが――!? カレー沢薫先生の新刊『ひとりでしにたい』

『ひとりでしにたい』1巻(カレー沢薫:著、ドネリー美咲:原案協力/講談社)

 人はいつか死ぬ。そのことは十分に理解していても、いざ「終活しよう!」と言われると、具体的にどんな行動を起こせばよいのかわからない人は多いのではないだろうか? 私事で恐縮だが、筆者は現在30代。世代的には、どうしても「終活」より「婚活」の方が身近でホットな話題である。しかしながら、漫画家でコラムニストのカレー沢薫先生のマンガ『ひとりでしにたい』(講談社)を読み、孤独死を避けるため、今からでも取りかかれることは山ほどあることを知り、驚いた。また、老後に対して自分がいかに無知で浅はかであったかも、痛感させられたのである。

 本作のテーマは「孤独死」、「老後」、そして「猫は神」だ。主人公は美術館で学芸員として働く山口鳴海・35歳。アイドルが好きな独身で、購入したマンションで猫と共に暮らしている。そんなある日、鳴海は、バリキャリでオシャレ、悠々自適の独身貴族であったはずの伯母さんが、まさかの孤独死をしたと両親から聞かされる。

 幼い頃は憧れていたものの、定年を迎える頃には、愚痴っぽくな…

2020/5/1

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ひとりでしにたい(2) (モーニング KC) / 感想・レビュー

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うさうさ

新刊が出て本当によかった!ずっと待ってました。 自分のことも考えなきゃだけど、その前に親の終活なんだよね。お墓の問題とかは話題によくでるけど、介護が必要になったらどうするか?は話した事がないと思う。。。 この漫画は本当に勉強になるので、将来死ぬ予定の人みんなにオススメ!!

2021/02/04

じゅんじゅん

「自分の老後や死と向き合うこと」「親の老後や死と向き合うこと」まずは、親に終活をさせることも、自身の終活。自身の伯母は、突然死だったものの、自宅マンションで孤独死ではなく、習い事の教室内で踊っている最中に倒れた。一命はとりとめられなかったが、周囲に人がいたことが何よりと思うしかない。それでも、エンディングノートをきちんと遺していて、遺産分割についても明記されていた。「死は必ず訪れる」というお寺さんの言葉は真実。やっぱり今できることをしておかなければと思う今日この頃。遺したくないものは、サッサと処分しよっ。

2021/05/09

瀬谷

お寺との付き合い方、親の終活、と現実的で難しい問題に切り込んだ2巻。檀家、父親の説得、介護しながら働く同僚など重いパートも多いが、カレー沢さんのいつものノリもまじえて解説されるのですんなり入ってきやすい。とは言えあくまで一般的な説明なので、気になった点は別途調べていきたい。ひとつクリアしても次から次へとやってくる人生の難題をどう乗り越えるのか、鳴海の心情と行動を読みながら、いかに自分が目前に迫る問題を見ていなかったか、グサグサ刺さる。

2024/04/08

3.5 新刊読了。孤独死はまだしも、親の介護の話は本格的に気分が重くなる…。自分も含めて、この作品の読者層のほとんどにとってかなりクリティカルな話題なんじゃなかろうか。ここだけの話、友人が親を亡くしたとき、落ち込む友人を慰めながら、どこか心の隅に「介護の心配なくなって羨ましい」という、絶対に口に出せない気持ちがあったことは否めない。そんな自分勝手で親不孝な気持ちを抱く前に、本作のように親の終活について面と向かって切り出すべきなのかもしれない、いや絶対にそうした方がいいのだろうが、どうしても踏み出せない。

2021/01/28

駒場

自分の老後より先に親の老後がやってくる。自分が安心して老後をおくりたいならまず親に「終活、どうするの」と聞きにくい質問をして、終活を促さねばならない……というクソシビアな話が展開される。主人公の父親が「俺の介護が必要になったら娘が介護すればいいだろ!どうせ大した仕事してないんだから一時退職してあとからパートでもやればいい云々」言い出した時、あまりにもリアルなクソ男親でゲラゲラ笑ってしまった(笑いごとではない)

2021/01/28

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