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静かに、ねぇ、静かに (講談社文庫)

静かに、ねぇ、静かに (講談社文庫)

静かに、ねぇ、静かに (講談社文庫)

作家
本谷有希子
出版社
講談社
発売日
2020-10-15
ISBN
9784065212387
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「静かに、ねぇ、静かに (講談社文庫)」のおすすめレビュー

読後に残るのはヒリヒリとしたいたたまれなさ? SNSに翻弄された人の末路を描く話題作が文庫に

本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を楽しむことができる、貴重なチャンスをお見逃しなく。 《以下のレビューは単行本刊行時(2018年8月)の紹介です》

『静かに、ねぇ、静かに』(本谷有希子/講談社)

 なんてヒリヒリとした“いや”な作品を描くのだろう、と思った。『静かに、ねぇ、静かに』(本谷有希子/講談社)。SNSをテーマにした3つの短編集である。

 1編めの「本当の旅」は冒頭からしていけすかない。LCC便でクアラルンプールに向かう男女3人。チェックインカウンターでは荷重調整に手間取り人を待たせて当然の顔をしているし、フードコートの店員には横柄。何かあればすぐ動画をとり、加工してインスタにアップし「感謝」とつづる。お金に縛られるのは人間だけだ、仕事している時点でクリエイションに欠けた無能者なのだと嘲笑う。本当はわかっているのだ。自分たちがしているのが“本当の旅”でも感謝と感動に満ちた生活でもないことは。だけど深く考えれば待つのは絶…

2020/10/15

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静かに、ねぇ、静かに (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ちぇけら

タイムラインという激流に投じた写真に灯されるちいさなLOVEを求めてスマホのシャッター音が街じゅうに鳴り響く。盛れる写真を撮るために必死な奴らを横目に、実はぼくもインカメに映る自分を見ながら表情と角度を調整していたりする。#ファインダー越しの世界。そこには普段目にする空や雲。「自分にしか見えない世界」があるなんて素敵ですねという皮肉を込めて押すイイネも、きっと彼の自己肯定感を助長する。たくさんのイイネがついたコンテンツで「自分」を縁取るあなたたち、イイネが増えたからって自分が世界に必要とされているとでも?

2021/01/16

あなほりふくろう

「本当の旅」仲間うちで社会一般を小馬鹿にし、内輪では無検討、無批判な「いいね」の反復増幅。見事なエコーチャンバーだなあ、意識高い系(失敗)の一丁上がりだと苦笑。づっちんもハネケンもよくまあそれでと呆れるばかりだが、これなら散々馬鹿にした社会に潰される結末だったらな、とはちょっと思った。でもそうはせず、ただ純粋な理不尽をもって叩きのめすあたり、とてもほんたにさんらしいものだった。きっと、必死に考えて、でもどうにもらなくて足掻いてる人へは優しい視線があって、だから無思考な甘ったれには制限なく厳しくて。

2020/12/29

mariann

題名に惹かれて。芥川賞受賞作家なんですね。どうりでぐいぐい読ませるはずだー。 実は前作読んだのもイヤミスだったので、今連続で読めるほど精神力高く無いんだよー。ってな事でこんな薄いのに時間を要した。 LCCで本当に旅を満喫している僕。ぐったりとベッドに横たわる中年の男からは目を背けて。最後の狂気的な展開は背筋が凍る。 買い物依存症の私は一緒に旅行へ行った奥さんの貧乏臭さが気になって仕方がない。それより燻っている旦那との関係か。大量の荷物、どれだけ必要品があったんだろう。最後はもう怖いの一言。印って何⁉︎

2020/12/30

KEN

SNSにネットに汚染された人たち。承認欲求が止まらない、誰かと共有してないと気が気でない、買い物依存、動画依存など、どれもほとんど病気だなこの人らは…と思わせる。最初のお話しは呆れた果ての恐怖。

2020/12/27

マッキー

奇妙で終わり方がパッとしなくてどことなく不気味で・・・何か狂気をはらんでいる。

2020/12/02

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