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今度生まれたら

今度生まれたら

今度生まれたら

作家
内館牧子
出版社
講談社
発売日
2020-12-03
ISBN
9784065218723
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今度生まれたら / 感想・レビュー

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starbro

以前から気になっていた内館 牧子、初読です。「高齢者」小説は、二回り上の世代の話なので、ピンとこないところもありますが、将来のことも踏まえ、勉強になりました。私の場合、「今度生まれたら、この人とは結婚しないかどうか」については、ノーコメントです(笑)いずれにしても可能な限り長く働き、健康寿命を過ぎたら、あっさりと死にたいと思います。

2021/02/27

いつでも母さん

内館牧子さん、誰もが一度は思った事を夏江を通して言わせてる。そうそうと頷いたり、そうかなぁと自分の心に問いただしたりして面白く読んだ。『あの時に戻ってやり直す』事を言ってるんじゃない。時間は戻らない。でも、やっぱりどこからでも新しく始めることは出来ると思う。それは覚悟もスピードもかつての自分とは違うことを自覚しているから。時には「今度生まれたら」と妄想するのも楽しいよね。あなたはどう?今の伴侶を選ぶ?違う人生を生きてみない?ただ…夏江の夫のけち臭さは嫌かも私は(笑)

2020/12/21

Yunemo

「老後」小説ですか。「70」という数字に改めて戸惑う夏江、望み通りの結婚したじゃないですか。でも忖度しながらの人生、そう想ってますよね。たぶんに夫のほうがそれ以上に想っているんじゃないかな、という自身の忖度もあって。一つの躓きが最後の人生を決めてしまうんだ。何だか寂しい想いにもなり。相応の年齢になった時、昔話をしたり,昔を思い出しているときは、必ず生きることに弱気になっているとき。これはね、違うと想いますよ。年齢に関係なくいわゆる若者にも、同じ感情が宿る時があり。どの年代でもご恩返しの気持を持ちたいもの。

2021/01/25

とろとろ

70歳になった主人公。何の不満もない老後だが、夫の寝顔を見たり、息子たちの暮らし方に触れたり、姉や親戚の子供の考え方を聞かされる度に、ふと、人生の選択はこれでよかったのかと自らに問う。これまでの自分の人生を振り返り、人生の分岐点での選択は本当に正しかったのかどうかを反芻し、反省したり自己満足したり納得したり…。しかし、70にもなって未だに忖度や見栄や出身高校の差別など、まだ、こだわる?。そんな話はもう聞きたくないと思ったよ。しかも、結論有りきの小咄ばかりで途中から読むのが面倒くさくなった。ごめんなさい。

2021/06/12

じいじ

大いに笑わせてもらった。肩の凝らない、こういう小説を偶には読みたくなります。こちらの70歳の主人公、中々オモロイ女性である。同性からは嫌われそうな気もするが、オトコの急所を上手く突いてくる。計算通りの手練手管で理想の夫を射止めた手腕に拍手したい。亭主操縦法もお見事だ。夫の安物の土産にもケチをつけないのは(腹のうちは別)立派。それにしてもオンナは貪欲である。こんな安定した結婚生活を振り返って「満腹感はあるが、満足感はなかった」と宣う。一気に読み終えて、オレも〈もう少し、人生を愉しもうかな!〉と改めて思った。

2021/04/08

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