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晩年のカント (講談社現代新書)

晩年のカント (講談社現代新書)

晩年のカント (講談社現代新書)

作家
中島義道
出版社
講談社
発売日
2021-01-20
ISBN
9784065222331
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晩年のカント (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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こもりそ

カントと中島義道との付き合いは長いので、いわゆる「実家のような安心感」とともにさらりと読むことができた。カントが大哲学者というよりはひたすら己の理性に真面目であった丁寧な人物だというのはかねてから繰り返されていることであり、この本で特に何か目新しいことが書かれていたわけではない。

2021/01/31

しゅうこう

自分が哲人に対して抱いていた堅物のイメージとは裏腹に、少しユーモアさえ感じられる血の通ったカントの一面を垣間見るようだった。著者の情熱が伝わってくる。哲学の中には巧みに解かれている問いはいくつもありそうだが、カントはそもそもその問いが収束しないレベルで重い。今や哲学に関する本も増えてきており、数ある思想に触れやすくなった。しかしそれらはまだ氷山の一角で、少しなぞっただけで理解したつもりになってはいけないという戒めも感じつつある。それでも、難解だからこそ面白いこの分野を追ってみたいという好奇心は尽きない。

2021/01/29

スコットレック

カントの晩年に絞って書かれていますが、それでもボリューム充分。毎日決まった時間に散歩するので街の人はカントを時計がわりに使っていた、という割と有名なエピソード、あくまでも晩年の数年だけの事だったようです。数多い有名な哲学者の中でもメジャーな(ほうだと思う)カント、その知られざる一面が(晩年の姿という一部分だけで)知ることができると思います。

2021/01/28

hryk

カントの晩年を資料を元にして著者の推測や脱線的エピソードも交えて語り起こす。翻訳された資料だけでここまで面白く書けるのはすごい。

2021/02/24

この本では、カントが死ぬ前の数年間を、どのように生きたかを書いている。カントは形而上学の完成に人生を賭けたにもかかわらず、国王からの活動規制とそれに屈することの負担および老衰により、その晩年の作品は生涯の課題を果たしたとは言えない出来で亡くなってしまう。私が興味深く思ったことは、著者がカントの享年に近づいていることと、本書の随所で哲学者が持つ悲しみを散りばめていることである。著者の哲学を他の哲学者が理解しきれなくとも、私はこれの理解に最後まで努めたいと思った。

2021/01/28

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