大地の宝玉 黒翼の夢 (講談社文庫)
大地の宝玉 黒翼の夢 (講談社文庫) / 感想・レビュー
papako
天下四国シリーズラストはこちら。本編の除の再興物語を越の史述家の朱可の視点で物語が進む。危ないところを裏雲に助けられ、寿白殿下の宝を探したり、宇春と仲良くなったり。私は勝手に、天下四国シリーズの外伝、後日譚だと思いこんでたので肩透かし。しかもあの裏雲がこんな女性と仲良くなるなんて意外。茶飲み友達ですか、きっと惚気まくっているんでしょうね。歴史はめぐる。過去に学ぶ。今の私たちも忘れがちですよね。これからは、しっかりあらすじを確認したから読みます。
2021/09/29
あっか
天下四国シリーズ、読み切りました!最終巻は外伝扱いの徐国再興前日譚。朱可の物語だけどその実、裏雲サイドのお話でもある。この歴史を、そして寿白(飛牙)が成し遂げてきたことを、信念を持って書き記してくれる存在がいてくれることが嬉しいなあ。本編では語られることのなかった、飛牙と裏雲と那兪の目的を果たす旅が終わった後と那兪の独白の『合間』が、朱可たちの楽しそうなその後と共に窺い知れるのも良かったです。
2022/02/03
Nyah
天下四国シリーズ前夜。越在住の藩朱可は女だてらに天下四国史編纂三代目。祖父・父が道半ばにした天下古今を書くため、隣国徐国(内戦後庚国と自称)に潜入する。追討され亡くなった王太子寿白が遺した徐の〈秘宝〉の在処を父より手紙で知らされていた。山越え中滑落した危機を救った裏雲と、宇春と行動をともにすることになる。/テキトー元王様出てこないと思ったら、最後に例の「天空の翼 地上の星」につながるんですね。朱可が歴史的史実を直接見られた事、弟子も男友達もできて良かった。/積み本解消 このシリーズあと一冊お供に持参
2022/07/25
よっち
十年前に内戦により徐国が倒れ建国された庚。史述家として戦火の中命を落とした父の後を継いで、娘の藩朱可が故国・越を出て徐国へ向かう徐国再興前夜を描いた外伝。朱可宛ての手紙に遺された悲劇の王太子・寿白が遺した徐の〈秘宝〉の在処。旅の途中、危機を救ってくれた裏雲と暗魅の少女・宇春と行動をともにする朱可。裏雲たちと朱可の間に育まれてゆく絆やいろいろなところへと繋がってゆく裏話もなかなか良かったですけど、英雄・寿白登場からの歴史的場面、そして彼らのその後の様子も垣間見えるエピソードにはぐっと来るものがありましたね。
2021/08/13
イシカミハサミ
革命前夜の史述家と黒い翼の様子を描く前日譚。 どうしても世界観からすると、 登場する人たちがみんな優しいのが気にはなるけれど、 天下四国の物語をもっと広げてもらえるのはうれしい限り。
2022/09/03
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