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機関車先生 新装版 (講談社文庫)

機関車先生 新装版 (講談社文庫)

機関車先生 新装版 (講談社文庫)

作家
伊集院静
出版社
講談社
発売日
2021-05-14
ISBN
9784065231760
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機関車先生 新装版 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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アマニョッキ

初めての伊集院静作品。伊集院静さんといえば夏目雅子と篠ひろ子を嫁にした稀代のモテ男という印象しかなくて、やっかみたっぷりで避けてきたんだけどこんなに瑞々しい文章を書く方だったんですね!体が大きく強くて優しい口が聞けない機関車先生と、瀬戸内の小島の小学校の生徒7人との交流物語なんだけど、とにかく上手い。色んな教訓が織りこんであるのに押し付けがましくなく、島の自然描写も本当に美しくてこちらまでゆったりした気持ちになれます。いや本当に読まず嫌いはよくないですね。伊集院静さんのおすすめ作品あれば教えてください。

2024/03/14

mako

島にやってきた口のきけない先生と島の人たちとのふれあいが、真っすぐに澄んだ文章でつづられる。島の言葉が故郷の言葉なので、それも染み入った。

2024/01/14

まっきーママ

瀬戸内にある離島でのお話。吉岡先生と子どもたち。校長先生、よね医師…。登場人物が活き活きとして魅力的でした。言葉はなくても、心は通じる…。本当の優しさ、強さとは何か。教育のあり方(インクルーシブ教育)とは…。様々な要素が押し付けがましくなく散りばめられていました。風景描写も素晴らしく、風の心地よさ、潮の香りを感じることができました。もしかして、続編の構想もあったのでは…と思いました。本当に惜しい人をなくしました。合掌。

2024/02/01

mio

瀬戸内の離島の学校で起こる、夏の3ヶ月の出来事。漁業や農業で島が成り立つ現実的な部分も鮮明に描かれていて、綺麗なだけで終わらせないところが特に良かった。瀬戸内の島々は本当に美しくて大好きなのだが、そんな美しい情景がたっぷり伝わってきた。

2023/05/14

ファーラス

1994年刊行。97年に文科省選定のアニメ映画となり、小学校高学年だった私は、なぜか母と二人でそれを観に行っている。なぜかというのは、うちには映画を観る習慣が絶無だったからだ。文科省選定ということで学校でチラシが配られ、前売り券が買えた。チラシから見える道徳的な世界観が、ひねくれ始めた小6にとって「観たい」と言えるものではない。友達にも家族にも。だがなぜかその時は、母が「観に行こうか」と言ってくれて助かった。春の日、二人で市民センターまでバスに乗り観劇。冷血漢だったはずの私は、母の隣でぼろぼろに泣いた。

2023/01/23

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