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すみれ荘ファミリア (講談社タイガ)

すみれ荘ファミリア (講談社タイガ)

すみれ荘ファミリア (講談社タイガ)

作家
凪良ゆう
出版社
講談社
発売日
2021-05-14
ISBN
9784065234853
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すみれ荘ファミリア (講談社タイガ) / 感想・レビュー

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さてさて

芥が和久井の元へと転がり込んだ理由を追うミステリーな物語がいつしか”家族って、私にとっては怖いものなんです”とおっしゃる凪良さんが多くの作品でテーマとされている”家族で一緒にいるよりも他人同士で一緒にいる方が生きやすい”という先の物語へと昇華するまさかの吃驚仰天な物語の中に人の優しさを感じるこの作品。一見”軽量感”のある物語の始まりが、凪良さんらしい”重量級”の物語に結実するこの作品。凪良さんらしく、とてもよく練られた構成の物語の中に、人の心の表と裏の存在をあらためて認識もさせてくれた傑作だと思いました。

2022/08/08

bunmei

これまで読んだ凪良作品とは、少し趣が違い、下宿すみれ荘に住む人々の交流を通して、それぞれが抱えた心の襞を描写していく。下宿の大家で、病弱な一悟を中心に、個性豊かな面々。それにひょんな事故で、すみれ壮に転がり込んできた作家の芥。実はこの芥こそ、一悟が小さい時に両親の離婚によって生き別れた実の弟。しかし、その正体をなかなか明かそうとしない。芥が一悟達の前に現れたことで、彼らの生活も一変する中、芥の存在によって、すみれ荘の人々の隠された真実をも露にしていく。そして、芥の本当の目的も次第に明らかになっていく。

2021/11/05

けいご

人間の二面性って何処から来たんだろう?生態系の中では外敵から身を守る為に擬態する(外見に嘘をつく)生き物がいるけど、人間の嘘は害をなす人間から自分を守る為に始まったとすると二面性が生まれる事は自然の摂理だね。理性と言う嘘で本能を覆い隠す生き物が人間ならそりゃ内面は怖い事がいっぱいで当たり前だべwそんな理性と本能のシーソーはいつだって恋や愛、過去や未来、絶望と希望に揺られ揺られて出たっり引っ込んだり。それが幸せか不幸はさておき、それらを含めて人間だな〜っと思いました★人と人の間は多くの嘘で保たれているよね。

2022/12/24

美紀ちゃん

和久井一悟いちご殺人事件! ほのぼのストーリーなのかと思ったら、ミステリーだった。 青子の愛が強すぎる。 芥の正体について、予測していたけど、いつ、自分から言ってくれるのか?ドキドキした。 一悟くんと央二くんがずっと一緒にいられるといいなぁと思った。

2021/09/30

のり

病弱の為に、実家の持ちアパート「すみれ荘」の管理人代理をする「一悟」。三人の店子と共同生活を送る中、幼い頃に生き別れた弟と思われる「芥」と違和感たっぷりな再会を果たすが…一悟のこれまでの人生は波乱万丈。病弱に加え、妻を事故で亡くし一人娘は妻の実家に引き取られ、上手く回らない。表面的には店子とは良好な関係だが、彼等もまた色々と背負うものがある。芥がすみれ荘にやって来て、さらなる悲劇が…一悟を貶めるのか?救世主なのか?あまりにも痛々しい日々からの脱却。一悟、これからだよ。

2022/03/20

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