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溶ける街 透ける路 (講談社文芸文庫)

溶ける街 透ける路 (講談社文芸文庫)

溶ける街 透ける路 (講談社文芸文庫)

作家
多和田葉子
出版社
講談社
発売日
2021-07-12
ISBN
9784065241332
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溶ける街 透ける路 (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー

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佐島楓

欧米を旅した著者のエッセイ。エッセイだと思って読んでいると、旅先で遭遇したものごとがとても物語的で、現実とフィクションの境目があいまいになる。それぞれの土地の文化の違い、言語の差異を敏感に感じ取る力がなければ、特にヨーロッパは渡っていけない。各地で開催される文学のフェアにも敬意をはらいたい。不思議な世界を旅した気分になった。

2021/08/12

hasegawa noboru

2005~6年、朗読や講演など招待されて行った世界の町への旅の小エッセイ集。「ブダペストからアンマンまで48の町を翔ける51篇」(帯コピー)。言葉が次々と出てくる感じの作者固有の文体だが、短い小説よりも短いので読みやすい。アウシュビッツを3頁強で書く作家の力量。<旅人としてのわたしの体験はマッチを擦った瞬間にその光でまわりが見えるようなもので、炎は数秒で消えて、あたりはまた暗闇に戻ってしまう。世界はなかなか見えにくい。旅をすることで見える範囲など限られている。><記憶の断片が光り、これまで見えなかったもの

2021/07/26

ハルト

読了:◎ 旅をしながら言葉を語る。すり抜けるように言葉を浴びる。もはや、旅が身体の一部となってしまったかのような、そんな旅。ごく短いエッセイが数珠のように連なりながら、通り過ぎてきたあの町、この街が記録されている。シンプルなぶん、心にストレートに伝わってくる旅の余韻。異国での人々、言葉。知らなかった街を、少しだけ著者の目を通して、知れた気になる。旅というのは、言葉を集めるのにもいいものなんだなと、しみじみと感じた。

2021/09/19

qoop

“旅する作家”の日常を綴ったエッセイ集。朗読会や自作の戯曲公演など、文学を核としてドイツを始め各国を巡る日々の様子は、技巧を凝らして作品化される以前の著者の嗜好を伝えてくれるかのようで興味深い。特に印象に残ったのは、アウシュヴィッツを訪れて日本人の身体感覚を考える章。もしこの経験を作品化するとしたら…と考えると面白い手応えが得られる気がする。

2021/08/21

はちめ

2005年、06年ころの紀行🌲らしい。行ったことある街もいくつかあったが、多和田氏が訪れる場所は街の図書館とか文化的なエリアが多いので、僕と遭遇した可能性はゼロだと思う。残念ながら多和田氏の朗読を聞いたことがないが、n賞を取ったらそういう場面が放送されることもあると思う。今から楽しみだ。☆☆☆☆☆

2022/06/04

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