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物語消費論 「ビックリマン」の神話学 (星海社新書)

物語消費論 「ビックリマン」の神話学 (星海社新書)

物語消費論 「ビックリマン」の神話学 (星海社新書)

作家
大塚英志
出版社
星海社
発売日
2021-07-23
ISBN
9784065243312
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物語消費論 「ビックリマン」の神話学 (星海社新書) / 感想・レビュー

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ころこ

ビックリマンのブームは単にシールを収集するだけではない。その背後にある「大きな物語」からつくられた小さな物語の消費に当時の子供たちが駆動されていた事実を指摘し、その物語消費の構造は、ゲームにおけるプログラムや空間デザイナーと同じ原理に基づいていると論じる。その行為は作家だけに許された特権ではなく、消費者が自由に小さな物語をつくることが出来たからこそ受容されたのだ。同人誌による剽窃や盗作は、オリジナルという近代性に抵触する行為だと疑われかねない。しかし、浄瑠璃や歌舞伎など同様の受容が伝統文化にもみられ、日本

2021/09/05

羊山羊

今読むと余りにも濃ゆいポストモダンの匂いにめまいさえ覚える圧倒的サブカル評論本。古いのは古いが、現代のアニメやサブカルの批評はすべてこの延長線上にある。物事を民俗学的視点で捉える1冊なので民俗学の知識が必須な、密度濃いめの1冊。この本を読む前になんか民俗学関係の副読本が欲しかったな!

2021/10/19

Go Extreme

物語消費論ノート:世界と趣向―物語の複製と消費 “噂”論―物語の生成 複製される物語:物語製作機械 商品のなかの“神話” 消費される物語:団塊世代の美しい青春 “団塊の世代”は今なぜトレンドになっているのか 再生する物語:かわいい天皇のこと 着せ替え人形の成長 手塚治虫と物語の終わり

2021/09/07

つまみ食い猫_33

副題にあるビックリマンに代表される20世紀末期の日本の文化産業をボードリヤールなどの議論を参照しながら「大きな物語」という概念と関連づけて論じた箇所が有名だが、他の日本の都市文化を民俗学的に読み解こうとした箇所も興味深い(学術的な精緻さの面は荒削りだが)

2022/01/15

🐰

かつては表層の小さな物語から大きな物語を想像するということがあった(ビックリマン/ガンダム)。それは、ポストモダン化で失われた大きな物語を、フィクションで代替するという動機付けで行われていた。だがそれも「かつて」の話で、「萌え消費/データベース消費/動物化」に取って代わられる。大きな物語の支えを失い衰弱した日常を、衰弱したままに生きることが称揚されるようにすらなる(空気系)。以上が物語消費論──動ポモ──ゼロ想の大きな流れでしょうか。

2021/09/20

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