川っぺりムコリッタ (講談社文庫)
川っぺりムコリッタ (講談社文庫) / 感想・レビュー
はつばあば
どストライクって言葉がぴったりな本を読めるなんて最高です!。映画になってるんですね、?ムロさんが登場してるって?。こういう長屋モノ・・家族関係が稀薄になり、身寄りのいない人が増えている今、こういうボロアパートが凄く新鮮に感じます。やっぱり昭和の婆ですかね。昨日読んだ「特殊清掃人」に登場する死人が出た事を隠そうとする大家さん達のアパートじゃこういう甘さは出てきませんよね。映画になっているんならアマゾンプライムでも観られるかしら。
2023/02/16
niisun
クセも味わいもあわせ持つ登場人物がたくさん登場するのは荻上さんらしいですね。最近まったく映画を観なくなってしまいましたが、私が一番映画を観ていた頃のかもめ食堂、めがね、トイレットなどどれも懐かしいなぁ。本来の装丁の上に映画宣伝用のカバーが付いてましたが、キャラが固定されるのが嫌なのでキャストの顔は観ないまま読みました!川っぺりというまちの外れ、自然災害の驚異が定期的に訪れる危うい土地で、そこでしか出会えない人達と交流することで、下り続けてきた人生を、上向きとは言わないまでも平らかに変化する良い話でした。
2021/10/01
ぼっちゃん
単行本の時から少し気になっており、今回映画化ということで文庫が出たので読みました。刑務所を出て転々としていた主人公が川べりに建つハイツムコリッタに住むことになり、強引にお風呂に入り、食事もしていく島田さんなど、アパートの人たちとかかわることで、ささやかな幸せに気づいていく温かい再生の物語でした。
2021/08/18
olive
炊き立てのごはんはもちろん、塩辛も、すき焼きも、嫌いな牛乳だって飲めそうなうまうま描写。どの場面を読んでも映像が目に浮かぶ...っと思っていたら、著者の荻上直子さんは映画監督さん。監督作品である本書も、松山ケンイチさん主演ですでに映画公開されているようです。そして、タイトルの『ムコリッタ』耳馴染みのない言葉なのに(←仏典の単位のようです)心の真ん中ではなく片隅がぽわんと温かくなるよう。全編通し、ぽわんと温かくなる作品でした。
2022/11/12
Shoji
登場人物がみんなちょっと変わっています。しかも、少しばかりお金に困っています。つまり、底辺近くに生きる人たちのお話です。でも、相手をリスペクトして日々明るく生きていきます。「人生っていいな」、「飾らない生き方いいな」と思わせる作品です。こんなお話、私は大好きだ。
2021/09/22
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