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相米慎二という未来

相米慎二という未来

相米慎二という未来

作家
金原由佳
小林淳一
出版社
東京ニュース通信社
発売日
2021-09-08
ISBN
9784065252765
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相米慎二という未来 / 感想・レビュー

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ぐうぐう

相米慎二が亡くなって、今年で二十年になるのだという。それは、相米慎二の新しい映画が公開されなくなって二十年経ったと言うことでもある。まるで信じられない。相米慎二が二十年も不在だったと言うことが、だ。その実感のなさは、定期的に監督作をDVDや配信で観直すからだろうが、それ以上に、相米イズムを受け継いだ役者や監督達の新作から、相米慎二を感じられるからではないか。本書は、相米が撮った作品に関わったスタッフの「証言」と俳優の「回想」、(つづく)

2021/12/28

まさやん80

伝説の映画作家相米慎二を未来にどうつなげるかをテーマにして編まれた本。 相米組のスタッフによる証言、出演俳優による回想、相米映画に魅せられた映画人による邂逅、加えて相米の台本、映画のロケ地写真などの豪華な構成。「お前が考えろ」と俳優やスタッフを突き放して、一番いい形になるのをひたすら待つ。厳しい現場でありながらも、スタッフや俳優はこよなく相米を愛する。映画の愛が詰まった一冊だ。

2022/01/24

Mitsuhito Shiraha

相米慎二については1992年の映画芸術冬号での長谷川和彦監督の発言「監督というものは多少異常じゃないとつとまらないのだとしたらあいつが一番映画監督なんだと思う」という言葉が最も的確なのだと思う。本書では「異常」ではなく俳優達にとって伝道師のように崇められた相米慎二への愛の言葉で埋め尽くされている。佐藤浩市の、話し言葉なのに崇高な文学的表現に満ちた言葉が出色。誤字が散見されるのが惜しい。

2021/11/21

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