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ミチクサ先生 上

ミチクサ先生 上

ミチクサ先生 上

作家
伊集院静
出版社
講談社
発売日
2021-11-17
ISBN
9784065257227
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ミチクサ先生 上 / 感想・レビュー

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starbro

伊集院 静は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。『ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石』に続く第二弾、上巻は夏目金之助の青春譚でした。続いて下巻へ。トータルの感想は、下巻読了後に。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000349625

2021/12/06

とん大西

いやぁ、楽しい、面白い!誰もが知る夏目漱石。だけど案外教科書でしか知らない漱石。偉大な文人といっても、それは後のこと。熱病のように恋に悩み、純粋に学問に傾倒し、親身に友を思う等身大の漱石に親近感がわいてきます。頭抜けた秀才。それ以上に朴訥ながらユーモアがあって空を飛ぶような自由な発想力。なんとも彼の生き方の源泉のようです。鏡子との新婚生活もほのぼのとして良さげ。何より親友畏友である正岡子規との交わりが微笑ましく、少しほろ苦くて沁みてきます。上巻では、まだまだ一教師の漱石。筆をとりだす下巻が楽しみです。

2022/02/27

bura

夏目漱石の評伝小説。夏目金之助、この明治の文豪は慶応3年、東京牛込に夏目家の「恥かきっ子」として母の溜息と共に生まれる。物語は正岡子規との友情を中心に一高、帝大と進んでいき、松山や熊本で英語教師を経て妻、鏡子を娶る。一方、子規は従軍記者となり日清戦争からの帰路、喀血し病に臥せる。まるで「坊っちゃん」の様な伸びやかな会話が楽しい。二人の生き様を明治の小説家や俳人達が彩る。幼い頃から色々と寄り道を重ねた金之助を作者は「ミチクサ先生」と名付けたのだ。小気味よく続く物語を読みながら明治を旅する様に下巻へと向かう。

2022/09/07

鱒子

友人本 夏目漱石の生涯を伊集院さんが小説化。寺田寅彦ファンの友人に借りました。序盤は急に話が飛んだりするし、バンバン出てくるビッグネームにおおっとなったり、なかなか読書に集中するのが難しかったです。上巻は出生〜熊本第五高赴任中に実父が亡くなり東京へ一時帰郷。下巻へgo!

2022/06/13

夜長月🌙

夏目漱石の伝記のようですが、漱石一点張りではなく広く交友関係から深掘りしています。タイトルの「ミチクサ」は漱石が人生の中でいろいろと道草していた。決してまっすぐ作家になった訳ではない事がよくわかります。もし、諭してくれる友人がいなければ建築科に進んでいたとは驚きでした。下巻へ。

2023/04/28

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