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未完のレーニン 〈力〉の思想を読む (講談社学術文庫)

未完のレーニン 〈力〉の思想を読む (講談社学術文庫)

未完のレーニン 〈力〉の思想を読む (講談社学術文庫)

作家
白井聡
國分功一郎
出版社
講談社
発売日
2021-12-09
ISBN
9784065260968
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未完のレーニン 〈力〉の思想を読む (講談社学術文庫) / 感想・レビュー

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askmt

如何に突破しえぬ壁を突破したかが説得力・熱量ともにある文体で語られる。正直いまさらと思いつつ手に取ったが、これは明らかに当たりであった。こうなると、想定では解体されていくべき国家(というか国家的暴力)がむしろ強化されていった理由が気になり、その後のレーニンが読みたくなる。

2022/07/18

むっち

いまさらながら、いまなぜレーニンなのかという問われそうですが、国家と革命を古典として訳されたテキストだけで呼んでいたのは違う、リアリティをもって語るこの本は、よみやすくてすごい本だ、もっと読まれて良いのではないかと感じます。ただ、学生時代にマルクスやレーニンを読んだことがない(と思われる今の20~40代の世代や、それ以前も全く共産党に縁もゆかりもない)人が読めば、要するソ連のような権力を生んだ原因となる考えなんだろと誤解されるかもしれない。読む人によっては、全く刺さらないかもしれないです。

2022/07/10

YASU

階級的な力を一元的に捉え,いまここ,の革命をリアルに追求したが,そのめざしたものは一神教的な理想だったと.政治的リアリスト/レーニンを理論的に掘り下げる試みの書.しかしそれにしても,政治/支配/権力はもっともっと複雑なのでは?という疑問は解消されなかった.

2022/12/04

yu-onore

社会に潜在するリアルなものを推し進めるものとしての革命(現実に存在する物からはじまる、断絶にして連続である)という視点から、『国家と革命』における民衆を信じるレーニンと『何をなすべきか』における外部注入論を唱える一見するとエリート主義的なレーニンとの間の矛盾を解消する。リアルなものは、(無政府主義における、国家を潰す力と潰したのちにその力を解消させる力の二元論ではなく)一元論的な力であり、それは現実に存在する権力に由来するもので、革命の必然的な現実性ともいえる客観的な審理であり、

2022/01/27

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