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かがやき子ども病院トレジャーハンター (文学の扉)

かがやき子ども病院トレジャーハンター (文学の扉)

かがやき子ども病院トレジャーハンター (文学の扉)

作家
まはら三桃
出版社
講談社
発売日
2022-01-27
ISBN
9784065263808
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かがやき子ども病院トレジャーハンター (文学の扉) / 感想・レビュー

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ゆみねこ

病院の院内学級に通う子供たちは、骨形成不全の良志くんが作った物語「氷の王女」に夢中になる。ところが物語は未完、結末を綴ったノートはある場所に隠してあると。どうしても続きを読みたい子供たちは夜の病院でお宝探しの冒険をすることに。病と闘いながら、友達との関係を深め、成長する彼ら。とても素敵な1冊でした。

2022/03/31

はる

病院の院内学級に通う子供たち。病院の屋上にある「お宝」を見つけるために、看護士さんたちには内緒で秘密の冒険を始めます。児童書なので病気の描写は控えめ。それでも、様々な想いに揺れる子供たちが切ない。私も子供の頃に入院していたので共感してしまう部分が多い。お宝はたいしたものではないけれど、毎日の閉塞感から抜け出したい、見つければ何かが変わるかもしれない、という子供たちの想いなのでしょうね。。まはら三桃さんらしい繊細な冒険物語。

2022/03/09

ぶんこ

こども病院の院内学級で知り合った7人の小学生。骨の形成不全の良志君のノートを探しに行く計画を立てたこどもたちの冒険が描かれていました。大人と違って子どもだからこその悲しみがあって切ないのですが、まはらさんらしい描写で色は寒色ではなく暖色。病院スタッフさんたちの陰ながらの見守りが優しい。ブルームーンの夜、子どもたちに素晴らしい思い出ができました。氷の女王の手が冷たくなくなってしまった後、女王がどうするかでの早弓さんの答えに思わずウルっときました。手術直前、温かい手で元気付けられた嬉しさは忘れないでしょう。

2022/03/21

anne@灯れ松明の火

新着棚で。大好きなまはらさんの新作は、病気で長期入院中の子どもたちが主人公。よくなって退院するのはうれしいけれど、残される者は複雑な気持ちだ。見ただけで病気だとわかる子が多いが、心の病気で、傍目には元気に見える子もいる。何か悪いことをしたから病気になったのかと自分を責めたり、誰かに八つ当たりしたくなったりもする。子どもたちの切ない思いが丁寧に描かれている。そんな中、彼らはささやかな冒険を計画する。果たして成功するだろうか? 子どもたちを見守る大人の思いもしっかり描かれていて、安心できる。 

2022/05/12

雪丸 風人

私の母は、かつて大学病院の院内学級に志願して行ったことがあった。教師生活20年目の頃だ。しかし、病院勤務は長くは続かなかった。教え子の命の灯が次々と消えていくのに耐えられなくなったから・・。さて、この本は院内学級が舞台で、深刻な病状に苦悩する子どもたちが出てきますが、死の匂いは薄く、メンタルをやられるような重い話ではありません。自由が制限された日々の中でもささやかな楽しみを見つけ、精一杯生きようとする子どもたちが眩しいですね。題名は軽いですが、軽薄なストーリーではありません。(対象年齢は11歳以上かな?)

2022/03/26

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