江戸は浅草4 冬青灯籠 (講談社文庫)
江戸は浅草4 冬青灯籠 (講談社文庫) / 感想・レビュー
タイ子
六軒長屋の面々はそれぞれ生活の糧に特技を持っているわけだが、中でも面打師のお多香はかつて伊賀者らしく(内緒にしているが)今回はそれがなるほど!な場面を見せてもらった。「矢馳舟」の中で荒ぶる男どもを相手にするとはさすがという感じ。真一郎との仲は2人がナットクしてればそれでいいんじゃないのって感じ。「座敷わらし」がジワリ。損料屋から依頼されて座敷わらしの正体を探る長屋の面々、猿だ、いや子供だ、その正体は…昔の隠れ部屋を利用したトリック(?)がなかなか面白い。何かにつけては飲んでる長屋の連中。シリーズ第4弾。
2022/02/05
真理そら
「矢馳舟」やぶさめは馬から矢を射るけれど、舟から矢を射るので矢馳舟、舟から射て動く舟の的に当てるのですごく難しそうだが、真一郎の腕なら大丈夫。大介、多香の命の恩人になったんだから真一郎はもっと堂々としててもいいよネ。
2022/01/20
はつばあば
傑出した登場人物がいなくて、皆がそれぞれの技量を持ち寄って人助けなり小遣い稼ぎするのがいい(笑)。真ちゃんは多香さんに振り回されっぱなしだけどそれもいい。大介は鈴ちゃんに、久兵衛さんは梅さんに。自分達が幸せなら他の人にも幸せを分け与えることができますからね。冬青さんはこれから幸せになっていくでしょう。勧善懲悪に大人の生理的欲求がちょっとだけ癒され、若者の恋は檸檬のように甘酸っぱく・・だから読み進められるのかも。この本は軽くて何も残らないけど、また読みたいなぁと思わせてくれる。平穏な毎日にちょっとの刺激
2023/06/13
*+:。.もも.。:+*
なんでも屋が人気で大忙し。長屋の面々も真一郎の手伝いが忙しそうで多香なんて最後の方でちょこっと面打ちしてましたって体。もう久兵衛長屋探偵団にしちゃえばいいのに。でも多香に転がされながらも二人の仲はいい雰囲気。
2022/03/07
onasu
4巻目の目玉は、中で生まれ育った大介の幼馴染み、吉原の冬青(ソヨゴ)の身請けだろうが、これは老成しすぎた二人故にあっさりと。 推したいのは3編目で、前巻と同様、上方の知己が「六軒長屋」と隣り合った旅籠「鶴田屋」(第二の舞台か!)に長逗留。長屋の者の他、同宿の者とも関わりを持つというのが、このシリーズらしい。 終編は、またして真一郎の弓矢の腕前が発揮され、多香の剣の腕もとなるが、この線を進めるのは本筋ではなかろう。 シリーズも4作目で安心して読んでいけるのはいいが、次は何らか変化を付けてきそうだな。
2022/03/02
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