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青く滲んだ月の行方

青く滲んだ月の行方

青く滲んだ月の行方

作家
青羽悠
出版社
講談社
発売日
2022-07-01
ISBN
9784065278703
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「青く滲んだ月の行方」のおすすめレビュー

Z世代の作家と歌い手がコラボレーション! 『茜さす日に嘘を隠して』『青く滲んだ月の行方』が示す、小説と音楽の幸せな関係

『茜さす日に嘘を隠して』 (真下みこと/講談社)

『青く滲んだ月の行方』 (青羽悠/講談社)

 作家が小説と歌詞を紡ぎ、シンガーが楽曲に乗せた物語を届ける──。講談社とエイベックスがタッグを組み、新プロジェクトを始動した。

「いろはにほへと」は、言葉と声の才能を掛け合わせ、“聴く小説”と“読む音楽”を届けるプロジェクト。第一弾として、小説家・真下みこととシンガー・みさきによる女性デュオ「茜さす日に嘘を隠して」(以下アカウソ)、小説家・青羽悠とシンガー・Shunによる男性デュオ「青く滲んだ月の行方」(以下アオニジ)が結成され、それぞれ5話&5曲をネット上に公開した。そして7月1日、各5話をまとめた単行本『青く滲んだ月の行方』(青羽悠/講談社)、『茜さす日に嘘を隠して』(真下みこと/講談社)が刊行されることに。その内容に触れる前に、各ユニットのメンバーを紹介しよう。

・「茜さす日に嘘を隠して」

真下みこと/小説家 2020年、『#柚莉愛とかくれんぼ』(講談社)で、第61回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に『あさひは失敗しない』(講談社)がある。早稲田…

2022/6/17

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2022/8/12

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青く滲んだ月の行方 / 感想・レビュー

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美紀ちゃん

「茜さす」を先に読んだので登場人物がわかり、読みやすかった。 若者の心の葛藤。 世の中の色々なことでモヤモヤしていて辛い。 音楽も聴いた。 作るの大変だったろうなぁと思う。 企画は面白いけど、ストーリーが弱いかも。 淡々としていて共感しにくい。

2022/08/24

えみ

染まれない自分、埋まらない魂。若者たちの繊細で定まらない心を悲愴から滲み出る一種の美しさと捉えるように、微かな怯えとして描かれている。迷いや不安は劣等感、嫌悪感、罪悪感となって彼らのひとりひとりの物語として静かに、そして冷たく、鋭利に私の元へ届けられた。それは始まりなのか終わりなのか…誰にも同調できない孤独な心が内なる叫びとして空気を震わす。若者たちが自分の中の本当の姿と向き合うまでの5話収録の短編集。大人になる一歩手前で急に道に迷うような戸惑いを思い出し、胸の奥がチリっと痛んだ。その動揺には覚えがある。

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ででんでん

良いのだが私には難解だったかな(青春から遠くまでやってきすぎたからか、もしや) 女性側から描かれた真下さんの作品のほうが共感でき楽しめたように思う。

2022/08/29

ひらちゃん

男子大学生の苦悩。何も感じない、自分はどこにいる、未来はどこに向かっている。彼らは自由なのになぜか窮屈に思えた。若いってことは、それだけで無限に感じられる先に不安も抱えてる。上手くいかない事のほうが多いんだよ。同じくらいの年代を感じ取って書いたんだろうな。表現力はやっぱり素晴らしくて唸ってしまう。対になる「茜さす日に嘘を隠して」も読んでみたい。

2022/09/17

れっつ

カッコいい!タイトルも装丁も、言葉の選び方やその表現も、惹かれるものがあった。『茜さす日に嘘を隠して』/真下みこと とのコラボ作品。2つでひとつ、というよりどちらも同じシーンを違う側面から描いていて、より物語の奥行きと広がりを感じる。20代の自由と責任、こんなはずじゃなかった現状、人を羨ましく思う気持ち…様々な上手くいかない生き辛さを、同世代の作者は一歩引いたところから冷静にぶつけている気がする。同性の主人公たちが言葉にしない部分で会話を繋ぎ合っているのが印象的。月の満ち欠けの覚え方、心に留め置きたい。

2022/07/24

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