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競争の番人 内偵の王子

競争の番人 内偵の王子

競争の番人 内偵の王子

作家
新川帆立
出版社
講談社
発売日
2022-08-31
ISBN
9784065285909
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「本当の正義とはなにか、を常に考え続ける人たちを描きたい」――人気作家・新川帆立が『競争の番人』にかける思いとは《インタビュー》

 第19回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞したデビュー作『元彼の遺言状』(宝島社)が大ヒットを記録し、一躍人気作家となった新川帆立さん。同作は月9で実写ドラマ化もされ、話題を集めたことは記憶に新しい。しかし放送終了後、新川さんはさらに注目を集めた。なんと2クール連続で月9ドラマの原作者に起用されたのだ。これはまさに異例のことだった。

 現在、月9で放送中のドラマ『競争の番人』(講談社)は、新川さんにとっての“勝負作”。一般にはあまり知られていない「公正取引委員会」を主役に、濃密な法律ミステリーに仕上げた。そして驚くことに、今年5月に発売された第1巻に続き、なんと8月には第2巻となる『競争の番人 内偵の王子』も発売されることに。快進撃を繰り出す新川さんに、「競争の番人」シリーズにかける思いをうかがった。

(取材・文=五十嵐 大 撮影=川口宗道)

すべての社会問題は連鎖している

――これまでその実態があまり知られていなかった「公正取引委員会」を主人公にしようと思った理由から教えてください。

新川帆立さん(以下、新川):もともと「女性向けの経済小説を書…

2022/9/2

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競争の番人 内偵の王子 / 感想・レビュー

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starbro

新川 帆立、5作目です。競争の番人(公正取引委員会)第二弾、ドラマの放映に合わせた出版でした。 https://www.fujitv.co.jp/kyosonobannin/ ドラマを観ていたので、白熊:杏、小勝負:坂口健太郎他のイメージで読みました。 原作とドラマは大分内容が違いますが、今回は原作よりもドラマに軍配を上げます。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000367667

2022/09/24

夢追人009

新川帆立さんの第6作、競争の番人の第2弾、九州事業所編です。今回は九州の呉服業界を舞台にヤクザの組も登場する危ない話ですね。ヒロインの白熊楓は公正取引員会の九州の地方事務所に移動してイヤな上司から「本局から来たエリートの癖に」と厳しい言葉を浴びせられ慣れぬ環境に苦しみ辛い日々を送るのですね。前任者の女性達が次々に辞めていくという厳しさの中で白熊は懸命に耐えて得意の空手で活路を見出す場面も2つあり楽しめます。また古巣ダイロクチームの小勝負たちとの合同捜査となりカルテルを巡る経済ミステリの面白さも健在でした。

2023/09/28

旅するランナー

公正取引委員会シリーズ2。白熊さんは福岡に異動している。K市で起こる呉服取引不正に、小勝負くんら本局メンバーも参戦し、暴力団も絡んでくる。九州事務所の常盤くん含めた、ちょっとした三角関係が今作を面白くしています。そして、本社の意向、地方のルール、家庭の事情。そういうものに、がんじがらめになっている人たちの立場にスッと寄り添う、公取委メンバーたちの正義の姿勢が気持ちよいです。

2023/05/26

とろとろ

九州事務所への転勤を命じられた公正取引委員会の審査官である主人公。地方事務所であるにも関わらず大活躍、ついには本庁職員との合同調査にまで持ち込む。殺人事件の犯人さがしのくだりは面白かった。ただ最後のオチは、たった数ヶ月で本庁に戻されるという、なんだかよく判らない結末になった。この話を書くためだけに異動させらたのかしらねぇ。もう少し地方で色々な事件を解決するのを見たかったような…。地方事務所の話題は、どうやらあまり思い付かなかったのかしら。なんかねぇ、全体的に公取のネタ切れ感は否めないような気がするなぁ。

2022/10/29

kotetsupatapata

星★★★☆☆ シリーズ第2弾 九州に異動となった楓が取り組むのは呉服業界のカルテル。 今作も下請けイジメに不当競争 更に殺人事件まで加わり、楓も常盤と小勝負とまさかの三角関係か? と思いきや、ラストは意表を突く展開で最後まで目が離せないストーリーでした。 昭和の頃から綿々と続く商慣例や悪し風習を必要悪とせず、愚直なまでに正しさを追求する姿は爽快でした。 何の為に働くのか悩んでいた楓も、微力ながら誰かの役に立つことに気づき、社会の歯車の一員であることに誇りを持った姿は尊いものでした。

2023/04/23

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