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ピエタとトランジ (講談社文庫)

ピエタとトランジ (講談社文庫)

ピエタとトランジ (講談社文庫)

作家
藤野可織
出版社
講談社
発売日
2022-10-14
ISBN
9784065295809
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ピエタとトランジ (講談社文庫) / 感想・レビュー

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サンタマリア

ガールミーツガール。こんな言葉で説明した気になるのは野暮だけど(というかおばあちゃんはガールなのか、可愛いからガールか)、この小説が面白いって事実は僕の言葉選びじゃ変わんない。個人的には森ちゃんに助演女優賞(助演って失礼、みんな頑張ってる)をあげたい。ピエタもトランジも強烈な個性の持ち主で、世界をかき回していた(彼女たち人類が滅んでも世界は回るのだけど)。読むと元気が出る本(つまりベストタイミングで読んだ)。

2022/11/11

エドワード

ピエタは女子高生。転校生のトランジと仲良くなる。トランジは言う「私に近づくと死ぬよ。」彼女は殺人事件を誘発する体質らしい。金田一耕助だね。いや、それにしても夥しい人が死ぬ。血と凶器のオンパレード。これって、女子高生の口癖「先公死ね!ババア死ね!」のメタファーなんじゃないか?後半は未来世界。ピエタとトランジも齢を重ねていく。未来も人がバッタバッタ死ぬディストピアだ。「世界は滅びない。滅びるのは人類だけ。」オビに極上のロマンシス・エンターテインメントと謳われている。うーむ、これが今を生きる人の快感なのか。

2023/03/01

そふぃあ

主人公のトランジは殺人事件を誘発する特異体質で(コナン君みたい)、そのせいで人類は滅亡しそうなのだが、そんなことはもう一人の主人公のピエタにはどうでもよくて、たとえ世界が滅びても、二人がお互いに幸せであることだけを大切にしていて、それがとても美しいと思ってしまった。 滅びゆく世界で、死んで朽ちていく人間(トランジ)を抱き抱える聖母(ピエタ)の美しい情景が浮かんでくるようで、不思議と満ち足りた読後感だった。

2022/11/09

小夜風

【所蔵】わあ面白い!不謹慎だけどワクワクしてしまった笑。「ファイナルガール」を読んだ時みたいな爽快感。冷静に想像したらめちゃくちゃ怖いし、実写化されたら怖くて見られないと思うけど(でもコミカライズされてるのね…読みたいような読みたくないような…)、ピエタとトランジふたりの関係性が心地良くて、トンデモ設定なのにいろいろ心にストンと落ちてくる本だった。途中途中に出てくる登場人物たちもみんな可愛くて面白くて最高だった。ピエタがどういうものかはすぐ検索したけど、トランジの方は怖くて検索出来ない。最後の台詞が好き。

2024/03/21

ふるい

はちゃめちゃに良い。トランジの体質の設定は一昔前のセカイ系ヒロインみたいだけど、相棒のピエタと女二人で女子高生から老婆まで歳取っていくのが最高。

2022/12/04

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